日常を離れて自分自身と向き合う時間=リトリートに参加しました編
なかなか更新できず、ちょっと時間が空いちゃいました。
リトリートに参加してきました編です。
行き先はバリ島ウブド
昨年、私(terumi)は、オンラインで「瞑想の学校」という授業を受講していました。
瞑想を脳科学に基づいて理解し言葉で説明ができるようになりたいとの思いから。
その「瞑想の学校」を主宰してくださっていたのが、バリ島に15年在住の幸代さん。
授業の中でちょこちょこ出てくる幸代さんのバリ島話に興味津々だったのです。
「行ってみたい〜」と事あるごとに言ってたら、幸代さんが「リトリート企画します!」って言ってくださって実現したのでした。
幸代さんはもともと旅行業をされていたので、ツアーもお手のもの。
隅から隅まで本当にきめ細やかな、でもリトリートの趣旨である、
「自分自身と向き合い、自分の心に聴く」というテーマに則って、
やりすぎる事なく、そして自由度の高い、素敵なツアーとなりました。
バリ島デンパサール空港へは成田空港から直行便。約7時間半。
到着したら幸代さんが迎えに来てくださっていて、今回のツアーに参加する他の皆さんとも一緒にドライバーさんが運転してくださる車でウブドへ向かいます。空港からウブドまでは約1時間半。
途中、サヌールという地区で夕食を。
バリのお店はエアコンが効いているようなお店は少ないのです。
ほぼ外っていう造りになっていて、蒸し暑い中で食事しますが、
風が吹くととても気持ちがいい。
食事後はサヌールからホテルへ向かいます。
私たちが宿泊のホテルはウブドでもかなり山奥。
現地のドライバーさんですら帰り道が怖いというくらいの。
本当に大自然すぎる大自然の中にある、かなり広い敷地のリトリートホテル。
今回、1人1棟のヴィラに泊まります。
そして私は、広すぎる敷地の中で、ヨガスタジオに行っては迷子、
スパルームに行っては迷子、レストランに行っては迷子、
お友達の部屋に遊びに行っては迷子になってました🤣
到着2日目。ウブドの一般家庭のお宅にお邪魔する
マデさんのお宅。
バリでは、親族で同じ敷地内で暮らすそうです。
マデさんのお家は6家族で。
なんと11世紀から代々ここに暮らしているそう。
そしてマデさんはシャーマンの家系。
バリでシャーマンは血筋なのだそうです。
ここで実はかなり不思議な出来事があったのですが、
長くなるのでそれは割愛します(笑)
というより、あまりに不思議すぎて、ここに書くのは憚られるというか、
違う気がするので・・・
気になる方は直接聞きに来てください(笑)
森の中のシャーマン
お寺にお詣りして沐浴後、
道なき道を進んだ先の森の中に住む
メディスンシャーマンに会いに行きました。
シャーマンとのお話もまた不思議であり、
学びがあり、感動があり、
これもまたここでは書けない(書ききれない)ことばかり。
バリヒンドゥーの教え
そして、街に出るとお葬式に遭遇しました。
バリではお葬式は3年に一度だそう。
葬儀をとにかく盛大にお金をかけてするので、
その地域で3年の間に亡くなった人を一斉に弔うのだそうです。
亡くなったら一旦土葬し、決まった時期に葬儀をするのです。
インドネシアは、約70%の人が イスラム教 を信仰しており、
バリ島出身者の約80%が独自の バリヒンドゥー教 を信仰しています。
バリヒンドゥーには、輪廻転生 の教えがあります。
身体(肉体)は神様からの借り物だから、
身体が亡くなっても魂は生まれ変わり、何度でもこの世に蘇ると言われています。
親族や友人など大切な人が亡くなることは寂しいことですが、
バリの人は生まれ変わりを信じ、明るく前向きに笑顔で、
お祭りのように故人を送るのです。
もう1人会いたかった人
そして、実はバリ島でもうお一人会いたかった方がいました。
今、「こどもの性教育指導者養成講座」を受講しておりまして、
その講師のさゆりさん。
その前になぜ「こどもの性教育」なのか。
常々、「自分を大切にね」「まずは自分を愛してね」ってお伝えしています。
そこには「愛着形成が安定している」ということが不可欠なのです。
愛着が不安定だと自分を愛せなかったり、自己犠牲があったり、
さらにはそこから他人を攻撃するということになります。
日本ではまだまだタブー視されている部分も大きい性教育。
そこが抜けている部分も大きく、それによって歪んでしまうこともあります。
自分を愛する、他人を愛するという点において性教育も欠かせないと思ったのです。
正しく自分の身体や性を知り、向き合い、大切にする。
親子や身近な人とちゃんと正しくそういう話ができることは大切だし、
それをちゃんと伝える大人が必要だと思いました。
なので、ちょうど募集を発見した講座を受講することにしました。
その講師である、元小学校教師のさゆりさん。
同じくバリ島ウブド在住だったのです。
生命の営み
白く大きな木を見に連れて行ってもらいました。
自由に触れることも、なんなら登って写真を撮ることもOK。
日本なら、護られていて近づくことすら出来ないかもしれない。
でもここでは自由。
人間がどうしようが、枯れるときは枯れるし、壊れるものは壊れる。
残るものは残る。
生命が終わる時は人間がどうしようが終わるのだという。
護るだけが大切なことではなくて、ここに存在しているならば共存すればいいってこと。
そういえば。
ヴィラのバルコニーで1匹の大きな蛾が弱っていました。
でもまだ生きていて、もしかしたら時間が経てばまた飛ぶのかもしれないと思える程度に。
そしたら、数匹の小さな小さな蟻がやってきて、その蛾を取り囲みました。
どういう風に伝達しているのかわからないけれど、
数匹だった蟻はあっという間に数が増えて蛾を取り囲み、
大きな蛾を何百匹とも見える蟻たちがすごい速さでどこかに運んでいきます。
ほんの少し目を離した隙に蛾と蟻はどこにも姿が見えなくなって、バルコニーはもう何事もなかったかのように。
人間が介入できない、してはいけない生命の営み。
自然界は静かに静かにそこにあるんだと思いました。
そして、私たちもまたその自然界の一部。
バリ島リトリート最終日
毎朝欠かさず参加した朝の瞑想もヨガもこの日はお休みして、
自分のヴィラのバルコニーで1人お茶を飲みながら振り返りをしました。
濃かったなぁ・・・(笑)
バリの人の笑顔も、生き方も、文化も環境も思考も、
すべてが好きだと思いました。
そこらじゅうに神様はいて、でも魔物もいて、
ご先祖様はいつも見守ってくれていて、
その中で私たちは生かされているのだということ。
私は多分、先祖のルーツがあってのご縁で今の海士町という島に移住しました。
先祖との繋がりやメッセージはなんとなく感じてはいたけれど、
それをどう受け止めるのか、どう感謝を表現するのか・・・
私の心の中でわかっていればいい、そう思っていたけれど、
バリの人たちのご先祖様を大切にする風習を見て、
思いは見える形に表現した方がいいと思うようになりました。
そして、ずっと考えていたのは、私の使命。役割。
なにかしらの縁があってここに来たのならば、
これから何をしていけばいいのだろう。
私は何がしたい?
そんなことを考えていましたが、シャーマンとの会話で少しわかった気がします。
「お母さんのお腹に宿った瞬間に、使命は決めているのだよ」
「自分が見ている世界は自分の心の中を映し出しているのだよ」
「自分は何者?」
バリ島でのリトリート。素晴らしい時間でした。
書ききれないことが多すぎて、アウトラインだけですが、
とてもとても大切なリトリートの時間でした。ということだけ伝わったらいいな(笑)と思います。
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