年収600万、貯金1000万、住宅ローン3500万の4人家族は頭金にいくら入れるべきか?
住宅購入する際、ずっとお金を払っていけるのか心配ですよね。
私も8年ほど前、住宅購入した際、心配でした。その時はすでにFPとして5年目でしたので、いろいろな情報も知っていました。
住宅ローンを組んで、転職して年収が下がり、リスケ(住宅ローンの猶予や減額)の相談に乗ったこともあり、一般の方よりかなり詳しかったと思います。
あと、シミュレーションソフトを使って、頭金をいくら入れるべきか、年収が下がった時、金利が上がった時、教育プランに変更があった時、老後年金が少なくなったときなどいろいろなパターンのシミュレーションをしてにらめっこしていたのを思い出します。
多くの方は、買った後も一生涯お金に困らないか?というところがポイントになってきますよね。
シミュレーションをすると、漠然とした不安がスッキリ「見える化」できるんですね。どこに問題があるのかというのが特定できます。
問題が特定できれば、解決方法を探して実行するだけなので、スッキリしたという喜びの声をいただいてます。
前置きが長くなりましたが、今回は住宅購入の際に気にかかるシミュレーションを作っていきたいと思います。
世帯年収600万、貯金1000万、4人家族の住宅ローンシミュレーション
このシミュレーションでは下記を想定しました。
世帯主:37歳、妻35歳、5歳、3歳
資産状況:年収600万(サラリーマン)、妻は主婦、貯蓄1000万
退職金:なし(不明のため)
住宅購入価格:3500万
頭金:300万
住宅ローン:3200万、金利0.5%、35年
住宅維持費:年間40万
諸費用:130万
教育プラン:大学のみ私立へ進学
生活費:18万/月
保険:2万/月
積立:2万/月
帰省・レジャー費:40万/年
家電買替:10万/年
車費用:30万/年(10年に一度買替、車検、保険代を案分)
老後生活費:20万/月
一生涯のキャッシュフローを図で見てみましょう
50歳の時に、貯蓄はマイナスになってしまい、57歳までマイナスです。
ちょうど、お子さんの大学進学時期にマイナスになるということですね。
老後積立2万をやめたら??
老後積立2万円/月をやめると、大学時代のマイナスが避けられます。
ただ、老後75歳あたりで貯蓄がマイナスに転じてしまいます。
80歳でキャッシュフローが改善しているのは、レジャー費用と車の買い替え費用がなくなったため。
こうするとうまくいった
ある項目をちょこっと調整すると、一生涯貯金がマイナスにならなくなりました。
大学進学時期もマイナスにならず、老後もしっかり生活できます。
どんな変更を加えたか、知りたいですか??
知りたいですよね(笑)
また、詳しくお伝えしたいと思います。といったら読者さんが離れそうなので特別に教えちゃいます。
投資は子供が卒業した55歳から65歳に集中
55歳までは投資せず、子供が大学卒業してから投資します。
学費が不要になったので、その分をがっつり投資します。
毎月7万円を65歳までかけ続け、平均4%の利回りで運用できたとします。
また、運用した資金は65歳で全額解約するのではなく、10年間にわたって取り崩すようにします。
65歳時点で約1030万になっていますが、65歳から126万ずつ取り崩し10年で1260万取り崩せます。(真ん中より下のグレーの資産運用取崩額を参照)
運用しながら取り崩すというのがポイントで、運用したものを一括で取り崩すと1030万の価値にしかなりませんが、126万取り崩し残りを運用し、また翌年126万を取り崩すということをすることによってより多くの金額に化けます。
まとめ
毎月18万の生活費(保険代、住宅ローン、教育費は除く)なのでそれほどかつかつの生活ではないと思います。
また、下記のような年に一度や数年に一度の費用も入れています。
家電買替を毎年10万円分を予算組み
車購入(車検、保険代)毎年30万にならして予算組み
レジャー・帰省費用を毎年40万円予算組み
車の買い替え、家電の買い替えも問題ありません。
また、子供さんが小さいうちは海水浴や旅行にも毎年連れて行ってあげられます。さらに、毎年帰省もできます。
大学時代も家計がマイナスになることはありません。
また全期間を通して、貯金が100万円を割り込むことはありませんので、緊急予備資金も生活費の3か月分は溜まっています。
この想定だと、年収相応の満足のいく生活ができるのではないでしょうか?
何よりも、奥様がパートに出たりせずとも実現できるプランです(笑)
家事や子育てで忙しい中、無理にパートに出る必要がありません。
男性は少しくらいパートして家計を助けてほしいと思っているかもしれませんが、家事と育児はめちゃくちゃ大変な仕事なんですよ、男性諸君。
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