マガジンのカバー画像

疑常辞書

26
常識を、疑え。日常を、疑え。「常態」は「死」である。
運営しているクリエイター

2020年10月の記事一覧

【狂う】まともになろうとすること、またはその結果

【読書】立派な人間になることを諦める行為 【本】薬物の一種。摂取しすぎると死ぬ。ダメ、ゼッタイ。 -- 【日常】①この世で最も恐ろしいもの。②あらゆる事象を呑み込んで、ひたすら続けていくもの。 【孤独】欲望を貫き通した先にあるもの。それでも貫かずにはいられない。 -- 【自然体・自由】得ようとするほど失われていくもの。 【男女関係】最も近く、最も遠い関係。 【結婚】サスペンスドラマのオープニング。 【親子】互いの過去と未来を映し合う鏡。羨み、恨み合う関係。 【子供】残酷でタフ

【"大衆社会"が、"個人"に教えない不都合な真実②】 マジョリティ(みんな)とサイレントマジョリティー(大衆)の矛盾

"多数派として声を上げる者は、声を上げたことにより、すでに少数派になっている。" point①「みんな」と「大衆」の意思は違う。 世直し系のテレビ番組があったとします。 とっても人気で最高視聴率が30%だったそうです。 さあこれで、世の中は変わるか!? 残念ながら、変わりません。 なぜか? 答えは簡単、残りの7割は見ていないからです。 選挙をしたら当然3割の意見は大敗します。 同様に、ミリオンセラーや100万いいね!でも影響度合いは、全国民の1%。 残りの99%は、全然

誤「英語を話せる」→正「英国風に話せる」

"Englishというのを英語と訳すことは間違いだ。" 「日本語を話せます」は英語で「I can speak Japanese.」。 だけど「私は日本人です」は英語で「I‘m Japanese.」。 ならば、「I can speak Japanese.」は機械的に訳すと「私は日本人を話すことが可能です。」になってもおかしくなくない?? そう、「I can speak 〇〇.」=「〇〇を話せる」という訳はおかしい。 そもそもspeak は目的語不要の自動詞で、直後に名詞を取

知産知消:地産地消という虚しさ

語り得ぬものを語るほどに、無意識を意識するほどに、 不可能を可能にするほどに、未知なるものを知るほどに、 呵責を素直に受け入れるほどに、境界を越えるほどに、 善を改善し、悪を改悪するほどに、 言葉を言葉で否定するほどに、 過失を認め、故意を切に弁明するほどに、 世界は下らなくなる。 それはどうにも物足りない。 それはいかにもパッとしない。 いつも少しだけもの哀しい。 でも何のこっちゃない。 それでいいのだ。 知産知消 ――――――――――――――――

【"大衆社会"が、"個人"に教えない不都合な真実①】一般常識と現実の矛盾

「フリーランスは大変だぞ。サラリーマンの方が楽だよ」 そう言って脱サラを引き止めてくださる心配性な優しい上司に、同じ歳のタイトル画像のような2人の写真を(職業が分からないようにして)見せて、「どちらがくたびれていますか?疲れていますか?人生大変そうですか?」と聞くと、どう答えるでしょうか。 間違いなく、右側だと答えるでしょう。 一体全体、サラリーマンの何が楽なんでしょうか。全く謎です。 お金を手に入れる労力が少ないからでしょうか? 確かに、サラリーマンをしていれば、お金

お金の学校 (6) 経済=「大丈夫、きっとうまくいくよ」と自分に声をかけること

 画集の印税についてのお話いかがでしたか? 面白かったですか? こうやって僕はやってます。こうやって僕は生きてます。印税ゼロテクニック。一見、100万円という大事な印税、その身銭を切っているように見えるじゃないですが、でも、そう見せかけて結局550万円を獲得しているわけです。詐欺師みたいなもんですが、今のところどこからも苦情は殺到してません。なぜなら、誰も痛くも痒くもないからです。出版社は、著者に印税を払わないことで、印刷にお金をかけることができましたし、僕はとにかく自分自身