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私と自分とほかると。

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【私】無意識を含めた全て。【自分】理論・意思の及ぶ範囲。【ほかる】物理的な存在としての私。
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2020年2月の記事一覧

私の居ない場所、私じゃない誰か、きみの腕のなか

あこがれの場所はいつだって、 現状(ここ)じゃないどこか。 私じゃない誰かの中。Я(欲望)の居ない場所。 欲望と私は常に対立してきた。 私は今も昔も「読書と絵が好きな大人しい女の子」のままだ。 『朝の輝く太陽を浴びながら、洗濯物を干して、  午後の優しい日差しに守られながら、紅茶とクッキーを楽しみ、  夕暮れのとろ火でシチューをコトコト煮ながら、最愛の人の帰りを待つ。』 それで十分なのに。 何が不満だって言うんだい、欲望よ。 別に、 一生をかけられるほど好きなことがあるわ

自由に楽しくVS本気で向き合う ~のだめカンタービレに愛を込めて~

「自由に楽しくピアノを弾いて何が悪いんですか?」 「本気で音楽と向き合ったらどうなるか知りたくない?」 最近まさに考えていたことだ。  サンバとロックを愛する、クラシックがわからない私には、彼らの苦しみは到底わからない。楽譜は読めても「音楽」を五線譜で表すことがいまだに理解できないし、推敲に推敲を重ねる文章と線に線を重ねる絵画を愛してきたから、その瞬間にしか存在しない芸術なんて恐ろしいものなんて全く理解できない領域。だから、正直「1音くらい間違えたっていいじゃん。CDでい