非正規雇用で働く氷河期世代も対象に！【新設】特定求職者雇用開発助成金（就職氷河期世代安定雇用実現コース）とは？

補助金ポータル編集部です。

就職氷河期世代の雇用に活用できる特定求職者雇用開発助成金（安定雇用実現コース）の要件の見直し、拡充が行われ、令和2年2月14日から特定求職者雇用開発助成金（就職氷河期世代安定雇用実現コース）が新設されました。新設コースの内容と安定雇用実現コースの要件からどのように変わったかを確認しましょう！

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■コース新設の背景

就職氷河期世代の就職支援のため採用企業側の受入機会の増加につながる環境整備の一環として、この度、特定求職者雇用開発助成金（就職氷河期世代安定雇用実現コース）が新設されました。

■特定求職者雇用開発助成金（就職氷河期世代安定雇用実現コース）とは

就職氷河期世代の就職を促進するため、対象労働者を正規雇用労働者として雇い入れる事業主に対して支給されるものです。支給対象期間は1年で、助成金は6か月ごとに2回支給され、中小企業の場合1人あたり合計60万円が支給されます。

■支給要件の変更点は？

安定雇用実現コースの要件から見直し、拡充が行われた点は「年齢」「正社員経験」「現在の就業状態」です。新設コースの対象労働者は以下のとおりです。

(1)雇入れ日時点の満年齢が35歳以上55歳未満の方
(2)雇入れの日の前日から起算して過去5年間に正規雇用労働者として雇用された期間を通算した期間が1年以下であり、雇入れの日の前日から起算して過去1年間に正規雇用労働者として雇用されたことがない方
(3)ハローワークなどの紹介の時点で失業しているまたは非正規雇用労働者である方でかつ、ハローワークなどにおいて、個別支援等の就労に向けた支援を受けている方
(4)正規雇用労働者として雇用されることを希望している方

安定雇用実現コースの要件から見直し、拡充が行われたのは4つのうち(1)～(3)です。

(1)年齢：見直し前は35歳以上60歳未満→新設コースは35歳以上55歳未満へ。

(2)正社員経験：拡充前は正社員経験の通算期間を問われるにあたり、とくに範囲は定められていませんでしたが、拡充後は、正社員経験について「直近5年間」という一定の範囲内の経験が問われるようになりました。

(3)現在の就業状態：拡充前は「職業紹介の時点で失業状態の方」のみ対象でしたが、拡充後は、失業状態または非正規雇用で働いている方（かつハローワークまたは民間の職業紹介事業者などで就労に向けた個別支援等を受けている方）が対象になりました。

■雇い入れの条件は？

雇い入れには、対象労働者を次の(1)と(2)の条件によって雇い入れることが求められます。

(1) ハローワークまたは民間の職業紹介事業者等の紹介により雇い入れること
(2) 正規雇用労働者として雇い入れ、雇用保険一般被保険者として雇い入れること

記事では、支給要件の変更点の図やコース詳細をお伝えしています。特定求職者雇用開発助成金は、雇い入れ前にハローワークなどに求人の申し込みをするといった決まった流れがありますので、記事で手続きの流れもご確認ください！

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