見出し画像

地震兵器は存在しうるか

元旦に起きた石川県を震源とする大地震が人工地震であるという憶測が流れているようです。

人工地震については大阪北部地震の時にブログで取り上げたことがあり、地震兵器は存在しないという結論を出しています。しかし、そのブログは諸事情(京大関係者によるスラップ訴訟を仄めかした脅迫やサーバー代の高騰)により閉鎖してますので、バックアップから記事を復元して添削した上でここに書くことにします。

核兵器と地震ではエネルギーの大きさが全然違うことを根拠に地震兵器を否定していますので、人工地震に怯えている方は是非ご一読頂けたら幸いです。

人工地震は不可能ではないが兵器にならない

大きな地震が起きると「地震兵器だ」と言う人が出てくるのが一種の風物詩になっていますが、果たして地震兵器なんてものが存在するのでしょうか?それが被害が起こるような地震を引き起こせるのでしょうか?

結論から言うといずれも誤りです。小さな地震であれば穴を掘って爆薬を仕掛けるなどすれば起こせますが、それで体に感じる地震が来るのはせいぜい数キロ、被害が出るかというと全く出ません。

地震と核兵器ではエネルギーの大きさが桁違いで、よく人工地震だと言われる東日本大震災は最大の核爆弾であるツァーリ・ボンバが10個あっても足りないぐらいです。しかもツァーリ・ボンバ十数個が東日本大震災に匹敵するのは爆発のエネルギーが全て地震に変換されたらの話であり、実際に地下でツァーリ・ボンバを爆発させるとエネルギーのほとんどは岩石を溶かすことで消費されてしまい、実際に起こる地震はずっと弱くなります。

ところで、核爆発を起こした近くにたまたま活断層があると刺激されて動く場合があります。北朝鮮の核実験で刺激されたと思しき地震も実際にありましたが、それは既に歪みが溜まっていたので核実験がなかったとしても早かれ遅かれ地震を起こしていたでしょう。

核兵器で歪みが溜まってそうなところをピンポイントで刺激して地震を誘発するぐらいなら核兵器をそのまま使ったほうが手っ取り早いです。しかも、そのような場所はほっといてもいずれ地震が起こるので、それをただ早めたところで兵器としての意味は全くありません。

これはトリガーとなる刺激をHAARPなどの電磁波兵器にすり替えた場合も同じです。そもそも電磁波を地震が起こるほど地中深くに届けるのはHAARPでも不可能です。

以上のことから地震兵器は存在しないと結論付けられます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?