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自分のこと∶同期会で男女の壁を感じた話

先週、新卒で入った会社の元同僚と久々に会う機会がありました。

転職した人もまだ勤めている人もいましたが、私以外は全員男性、社内恋愛で結婚した専業主婦の奥様がいるメンバーでした。

私は新卒で入社して6年で辞めてしまいましたが、新卒採用の社員比率が高かったこともあり当時から同期や先輩後輩問わずプライベートでも交流が活発で、人間関係「は」とてもいい職場でした。

今も残っている同期から、「なんで辞めたの?」「戻ってくればいいのに」と言われました。
言った彼は順調に出世し今は部長、当時の先輩後輩も残っている人はほとんど役員〜部長クラスになっているそうです。

この発言に、男性側と女性側の見える世界の違いに今更驚きました。

私がいた頃から総合職は勤怠管理の概念はなく、休日出勤は当たり前、有給は一度も取ったことはありませんでした。
聞くと今ではタイムカードは導入されたものの他は大差なく、休日は2日のうちどちらかは出勤、朝は7時から夜は20時過ぎまで働く、とのことでした。

この環境で子育てをする女性が働くのは、ほとんど不可能です。
7時前から20時過ぎまで子どもを預かってくれる保育園はありませんし、あったとしても子どもの生活リズムを作ることはできません。
代休すら取れない会社で、子どもの看護休暇を快く取れるはずもありません。

会社に残るとしたら選択肢は二つ、一般職やパートに切り替えて後輩の部下として働くか、夫に家事育児を任せるか、です。
そのどちらの未来も選択できないと確信して、私は退職しました。

男性にとっては働く時間が長いことさえ耐えてしまえばあとは人間関係のいい居心地のいい職場でも(その奥様にとってはまた違う評価だとは思いますが)、女性にとっては無理ゲーとしか言いようのない環境です。

日本企業の長時間労働は悪しき慣習であるのと同時に、男性にとっての強力な既得権益なのだと再認識した出来事でした。


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