残念だったFF16

FF16をクリアしました。プレイ時間は68時間。すべてのリスキーモブとサブクエストと鍛冶装備作成完了し、一周目で遊べる基本的な部分は遊びきったかなとおもってます。

で、正直ファイナルファンタジーのナンバリングタイトルとして、かなり残念な出来だと感じました。今回はその部分を列挙していきます。

1.バイト先の知り合いに呼ばれて行った退屈な演劇をひたすらみせられ続けるレベルのストーリー
本当にストーリーが残念だった。DEATH NOTEの映画を酷評するツイートで「バカが頭脳戦をやろうとする映画」という言葉があったけど、それに近いものがFF16にはありました。
キャラクターCGがリアルなので内容の薄さがより目立っていた。同じストーリーでもドット絵やアニメ調だったらもうすこし受け入れられたとおもう。

2.作手こそベアラー(奴隷)を舐めるな
物語の最初にベアラーが顔の紋章をみせて「これがある限り拒否権は無い」みたいなことを言います。なのでその紋章がある人物が勝手な行動をとると爆発でもしたりするのかなとおもいました。しかしなんの意味もありませんでした。ただの絵で自由に逃げれます。
そして顔の紋章を消したら人扱い(奴隷認識じゃない)になりました。じゃあみんな消すか隠すかするよね。
しかし当事者のベアラー達は虐げられても反撃もせず、顔の紋章も隠すことなく、お得意の魔法を使い続けて死んでいくのです。アホすぎて同情する気も起きません。そんないいように使われてるベアラーですが、しっかり髪型だけは他のモブキャラ同様に整えられています。誰がどのタイミングで美容室に連れて行ってるんだろうね。

3.女性キャラを老けさせろ
カローンというババアを除き、このゲームに出てくる女性はほとんどが若々しく美しいです。とくにアナベラという主人公の母は二十代くらいの見た目をしていてそこから更に18年経ってもまったく同じ容姿をしています。
他の登場人物も成人すると時が止まります。若い期間が長いのは戦闘する期間が長いためだとドラゴンボールでベジータが言っていましたが、FF16の女性たちはサイヤ人ではなかったはずです。
この女性がすべて美しく作られていることがひどく醜く感じました。老いの表現に対する不誠実さがあるとおもいます。これは受け取り側の僕の問題かもしれません。これがファイナルファンタジーと言われればそれまでかもしれません。しかし気に食わないです。
老いた方が自然だし、太った人や痩せた人や美形じゃ無い人が存在してそれぞれの役割の中で生きていた方が世界がよりリアルでキャラクターにもより愛着が湧いたんじゃないかとおもいます。

4.「人が人として生きられる世界」って言っとけばいいとおもってない?
黒化現象が起こるとその大地で生物が生きられない、それを解決したいというのが本題で、アルテマさんもそれをなんとかしたいから黒化しない理想郷作って黒化にも耐えれる肉体手に入れたいって言ってたんだよね。
でもそういう問題をすべて「人が人として生きられる世界」というワードを言ってウヤムヤににして目先のことだけに突き進んでいたのがクライヴという主人公でした。
街頭演説で「より良い国作りを!国民に優しい政治を!」などのワードをとりあえず叫んでる人と同じレベル感。その「人が人として生きられる世界」って結局なんだったの?差別が無いってこと?生活水準のこと?魔法がない世界のこと?それっぽいこと言っとけばプレイヤーも納得するとおもって言ってない?

5.マザークリスタル破壊してんのに黒の大地が広がるのは違くない?
意味がわからないポイントで、黒の大地化現象を止めるためにマザークリスタルという世界の資源を破壊していき、その結果主人公は大罪人と呼ばれるが、自身は正しいことをやっているという信念を持っている。
しかし破壊後、黒の大地が広がるのは加速してるって深刻に言われるわけ。
「あれ、俺たちのやってたことって実は間違ってたのかな?」と言い出すのならストーリーの流れがわかるんだけど、誰もそこには触れずに次のマザークリスタル破壊に勤しむわけ。イカれてんのか。
黒の大地化を止めることが目的だったのがマザークリスタルを破壊することが目的になっちゃってません?プレイヤーとして本当に何もこいつらには協力したくないとおもったよ。

6.ジョシュアはなんで18年もお兄ちゃんのこと避けてたの?
これも意味がわからないポイントで、二人はとても仲が良くお互いに支え合ってる描写が描かれていて全編通してみるとこの兄弟の物語が中心にあのがわかる。
そんな二人が離れ離れになったとき、クライヴの方は弟が死んだとおもったからわかるけどジョシュアは真っ先に合流しに行くとおもうんだよね。少なくとも生存していることがわかった時点で絶対に合流するとおもう。しかしなぜかジョシュアはクライヴのことを避け続けた。
きっとこれも何かの伏線なんだろうなとおもってワクワクして物語を進めるんだけど、・・・結局とくに理由が無いってマジ?
嘘だといってくれよ、伏線の一個や二個は回収してくれよ、お願いだよ。これがファイナルファンタジーのやることかよ。

7.お天気が暗すぎる
せっかく雄大な大地を移動してファンタジーしようとしてんのにずっとお天気「薄暗い」ってマ?
とくに後半はずーーーーーーーーーーと薄暗いし、ストーリーも薄暗いし、クライヴも暗いし、憂鬱になるわ。ウォールード王国辺り移動してるだけで滅入ってきて、一旦ゲームやめて外出て深呼吸して気持ちを落ち着かせてたよ、おれもっと楽しいファンタジーしたかったよ。

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とりあえずこんなもんにしとくか。だいたいシナリオと世界観のことだった。通常バトルのアクションは楽しかったです。

召喚獣バトルはそれまでの積み重ねが関係ない上に長いので、負けたときのストレスを考慮して難易度を下げた結果映像はすごいけどただダルいだけポチポチゲーになってしまったんだろうなとおもいました。

自分はゲームというコンテンツの可能性を信じてるから「所詮ゲームだし」とはおもいたくない。もっとエンタメできたのに残念だとおもう。






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