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考えごと日記。

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考えごと集です。テーマはバラバラ
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#幕末維新

考えごと日記その34 「徳川慶喜の功績を考える」

考えごと日記その34 「徳川慶喜の功績を考える」

徳川慶喜は結果としては残念ではあったが、やろうとしたことは本当に立派であった。「慶喜が大政奉還したからこそ、明治維新が成就した」といっても過言ではないのである。

慶喜の考えた大政奉還は「自らが指導者となって開国を成し遂げ、西洋型の近代的議会政治へ転換すること」だった。慶喜は議会中心の新しい政府、新しいニッポンをつくるために自ら大政奉還し、平和的に改革を進めようとしたのである。

そもそも異国を追

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考えごと日記 その33 『岩倉具視』を読んで幕末明治維新を考える

考えごと日記 その33 『岩倉具視』を読んで幕末明治維新を考える

やはり幕末明治維新のキーマンは岩倉具視なんだな。岩倉は朝廷内での身分は決して高くはなかったが、安政5(1858)年の「神州万歳堅策」、そして万延元(1860)年の「和宮降嫁に関する上申書」で、孝明天皇からの信頼をガッチリとつかむ。

そして文久2(1862)年、岩倉と大久保一蔵が初めて会見。さらにその4年後の慶応2(1866)年、パークスと西郷吉之助が初めて会見する。これで以下の徳川包囲網が完成す

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考えごと日記その30 「パークス伝」「岩倉具視」を読みながら考える

考えごと日記その30 「パークス伝」「岩倉具視」を読みながら考える

いま「岩倉具視」「パークス伝」の2冊を交互に読んでるのだが、まだ序盤にもかかわらずおどろく内容が2点あったので記しておく。

まず1点目(パークス伝より)。外国人を討ちはらえと攘夷の先鋒だった長州藩。じつはなんと外国大好き藩だったのだ。では列強四国と戦った下関戦争はなんだったのか。それは単に嫉妬からくる幕府への嫌がらせだという。

貿易で栄えた長崎のように、長州も外国と貿易をしたがっていたというの

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