見出し画像

アイドルオタク2年目の人生初ヨントン雑記

10日と少し前、どうか美しいものだけ見ていてほしい推しの目に、恐縮にも自分が映りこむことが決まった。JO1豆原一成さんとの30秒間のヨントン=個別オンライントーク会に当選したのだ。

これは今回リリースされた3rdシングルの購入者特典イベント(抽選)で、JO1は新譜発売のたびに同様のイベントを行なってきたわけだが、わたしは今まで、必要な枚数だけ買ってミラクル当選狙いで応募するだけしてみるというスタンスだった。公式からの日々の供給におなかがいっぱいだったし、メンバーの中でも比較的ファンとつかず離れずの距離感を保つ豆ちゃんとの、サシでの30秒のイメージがつかなかったからだ。

しかし今回はどうしても豆ちゃんに見てもらいたいものがあった。このペンライトデコである。

画像3

これは、豆ちゃんが一時期連発していた「JO1のフルーツバスケット!豆原一成です!」という自己紹介の由来とされる、仮面ライダー鎧武の最強フォーム・極ロックシードを模したもので、慣れない樹脂粘土を半日こねまわして完成させた渾身の一品である(オタク特有の早口語りでここまで一息)(Special Thanks ダイソー)。


我ながらなかなかの出来ばえだったで、これはちょっと豆ちゃんに見てほしい… 「すげ〜!!w」って笑ってほしい…… という欲が出てきてしまい、しかもヨントンの日程が豆ちゃんの誕生日の前日・当日ということで、今回はガチで当てに行く決意を固めた(2ヶ月先までのカードの請求額と収入見込みは入念に計算した)。
応募期間はもう心配で心配で、なんたって国プの投票1位でデビューしているメンバーなので、ヨントン連当の純喜JAMに「いま○枚くらい買ったんですけどもう少し買ったほうが良いでしょうか…」と、ツイッタランドに現れし謎の相談アカへのマシュマロのような質問をぶつける始末。さらには、応募期間最終日に立ち寄ったショッピングモール内のタワレコ店頭ポスターの豆ちゃんと目が合ってしまい、なんかここで買わなかったら後悔する気がする?!?と流れるような追いチャレ(JO1 3rdシングル『CHALLENGER』を追加購入すること)をキメた。自分がギャンブルに手を出してはいけない人間であることをひしひしと自覚。

そして、わたしを日プに、豆ちゃんに出会わせてくれた友人も心から当選を願ってくれ、われわれの切なる祈りと度重なる課金が実を結び、イベント初日の5月29日・1部に当選することができた。ここからは、アラサーオタクが人生初のヨントンまでに準備したことと、ヨントン済の世界の変化について書きとどめていきたい。

【ヨントンまでにしたこと】
●リングライトを買う(当選翌日)

前述の心やさしい純喜JAMに「絶対にあったほうがいい!」と教えてもらったのでまずは購入。なお彼女も私もJAM兼日プ2の国プなので、CD発売の翌週に「古瀬くん…(;_;)」の第一声でトレカ交換したのも今回のシングルの思い出(S2第1回順位発表式の翌朝@渋谷駅)。

●位置決めをする(1週間前)
Amazon primeの恩恵を受けリングライトがすぐ届いたので、当日と同じ時間帯を狙い、部屋のどこに置いてどう座れば最も効果を発揮するのかを検証。スマホをリングの真ん中に挟み点灯してみると、肌の色がきれいに見えるし、目ん玉に光が入って、新しい顔面に出会える!CANMAKE TOKYO!というわけでいちばん肌が良い感じに見えるのがテレビを背にする位置だったので、背景可愛くできないか〜と思ったが、PCをミラーリングして好きな画像を背景にしちゃえば良いのでは?と気づきここに決定。

●まつパ&コスメを買う(1週間前〜)
盛れるライトは手に入れたものの、照らされる顔面自体をできるだけマシなものにしておきたい。わたしは想像を絶するズボラOLなので会社メイクはいつも5分ちょいで済ませるのだが、これまでサボっていた顔の光入れ・影入れ用のコスメとブラシをそろえ、ずっと気になっていたまつ毛パーマをかけに行き、眉毛を1本1mmレベルで整えてアイメイクを研究し……「30秒間 推しの視界に入る」というだけで、こんなに労力もお金もいとわず前向きにメイクを頑張れるとは……ふだんのメイクを見直し、楽しさを久々に味わえたので、推しは偉大だ。そして、メイク動画を参考にさせていただいた指原さんにも感謝(プロデュースコスメ買いました)。

●服装を決める(1週間前)
メンカラの赤をガッツリまとうか迷ったが、背景に何かしら画像を出すとしたら画面がうるさくなる気がして、ワンポイントで赤が入った手持ちの白Tを着ることに。それに合う赤くてめでたい感じがするドデカビーズイヤリングをプラスで購入。

●背景画像&ボードを作る(前々日・前日)
ペンライトを見てもらう以外に時間的にもうひとつ質問やお願いをできそうだよなと考えていたら、気づけば2日前…。 だいすきなGrandMasterの歌い出し「四面楚歌だろうが You don’t have to surprise」を歌ってもらう? 仕事お疲れさま的な癒しフレーズを要求する? いつもの以外の変顔を見せてもらう? などぐるぐる考えたが、S2のグループバトルの曲(無限大以外)でやるならどれかを聞くことにした。隠しきれない国プの人格。
テレビに映す背景画像は、半分以上は自分の体で見えなくなってしまうので完全に自己満と分かりつつも、平成仮面ライダー20作品に豆ちゃん(STARLIGHTのステッカーの絵)を加えて並べたものに。そして前日夜にボード用の画像を印刷し、ハピバ&フルーツバスケットなガーランドを飾りつけ、考えうるすべての準備は整った───血走った目を温めゴリゴリにリンパを流しながら就寝。

画像2

●いざ当日!!!
ヨントン1部の民(10時〜)の朝は早い。7:30起床、朝ごはんを食べながらまたリンパを流し、小1時間かけて顔面と髪型を整えたところで9:00。
マニキュアを塗り直すのを忘れていたことに気づき慌てて塗りたくる。そこからは、本番で使う"with LIVE Meet&Greet"じゃないほうの青アイコンwithLIVEアプリで実際の写りを確認しながらひたすら練習。ただこれ、フィルターはおそらく同じだけど画角が全然違って、入室してから焦って調整したので次回機会があれば注意したいところ。青アイコンのほうはだいぶアップで写るが、ミーグリアプリはiPhoneの外カメに近い画角だった。

●本人認証、そして・・・
本人確認と、見せるボード類の許可を得て、3分ほど直前待機タイムに入る。スタッフさんに見られてるかもごめんと思いながらも、ボードやペンライトを出す位置と段取りを口パクで最終確認。そんなこんなであっという間に「あなたの番まで2番目です」(的な文言)→「1番目です」となって、あーマジでくる ヤバい むり 豆 宝 と語彙がバカになりながらラスト30秒を過ごすと、ついに「まもなくスタートです!」の表示が。ここから推しに見られています!というレポを読んでいたので、バチコリ素敵に微笑もうと思っていたのに、そんな余裕はあるはずもなく、ただ呼吸をするだけの愚かなオタクの真顔を晒してしまったと思う。
そして、それからほんとうにまもなくして、

モチモチの豆ちゃんが こちらをのぞいている……

ほんとうになんというか、近すぎず遠すぎない絶妙な画角で、ぽてっと画面をのぞいているのだ。いつにも増してお餅みがすごい。しかもわたしの過去イチ好きビジュである、通常盤ジャケの緑キャップ衣装。エッていうか豆ちゃん生きてる…(それはそう)

推しの降臨に約2秒フリーズしてしまったが、時間がないので気を取り直し、画面の向こうの守るべきいのちに「豆ちゃ〜ん(キモオタボイス)」と手を振ってみる。すると豆ちゃんがわたしの下の名前を呼びながら手を振り返してくれる。ガーーーーーー この時点ですでにうれしさメーターが測定値を振り切ったが、夢のような状況になぜか逆に冷静さを取り戻し、ここからは驚くほどシミュレーション通りに ペンライトを見てもらう → S2のチームバトルでやりたい曲を聞く → お誕生日おめでとうを言う の3コンボをやり切ることができた。終了時は聞いていた通りマジで「ブチッ」と画面から豆ちゃんが消えて、 お、おわった…という脱力感と、伝えたいこと・聞たいことををコンプリートできた達成感、そしていつも一方的に見ているだけだった豆ちゃんと少し前までたしかに会話をしていたという事実に、ドワァーーと涙があふれ出てくる。涙でメイク落としをするまでがヨントンのハッピーセットなのだと知った。

(興奮状態でツイッタランドに投じた当日レポ↓)

●ヨントン済 の世界
初のヨントンから数日経ったが、メディアに登場する豆ちゃんを見ると「このまえ話したひとだ…」とこれまでとはレベチの親近感がわくし、下の名前を呼んでくれたことを思い出しては、マイフレの「名前を呼んでくれ JO1」の歌詞が沁みる。確実にヨントン前後で見える世界が変わり、オタク2nd Seasonに突入した感じ(?)がする。

冒頭にも触れたが、豆ちゃんはファンと一定の距離を保っている感があり、ステージ以外の言動から「これを言えばJAMは喜ぶだろうな」と逆算したであろうようなあざとさを感じることはほとんどない。わたしはそこがすごく好きで、「パフォーマンスに全身全霊を込めてるからそれを見てもらえば伝わるはず」という、自分自身のパフォーマンスとファンへの信頼が根底にあるのかなと拡大解釈している。そんな豆ちゃんが、ヨントンでわれわれJAMに直接「大好き」と伝えてくれるのは特別なことで、テンプレだと分かっていてもすごく嬉しかった。2日間で1000人のファンと話すというのはめちゃくちゃ気力がいることだと思うが、わたしたちとの会話が少しでも、豆ちゃんにとってプラスに作用していたらいいなと思う。「(ヨントンに)また来てね」と言われたのを真に受けたオタクは、19歳になった豆ちゃんの幸せを祈りながら、明日も元気に働きます。ありがとう、そして、お誕生日おめでとう!

画像4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?