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どうする?負動産の実家5「実家の姿」

遠距離介護でわかった実家の不具合、限界集落の実態

2014年の夏からはじまった遠距離介護は、姉妹が交代で、毎月3,4日実家に滞在していました。毎月の滞在で、実家の不具合、限界集落の生活実態が見えてきました。(もちろん知ってはいたけれど、実感がなかったのです)。

「限界集落」とは、地域人口の50%以上が65歳以上の集落のことです。実家の付近は、鉄道沿線ではなく、路線バスも廃止されたので、急速に過疎化が進み、小学校も廃校しました。

まさに人口の半分以上は高齢者、それも後期高齢者です。

車で30分のK市は、都会へ向かう私鉄の駅もあるので、よく行きます。姉妹LINEの記録をたどってみると、いろいろ見えてきます。

2014年7月。
雨が続いて、シーツなどの洗濯物が乾かないので、今日は、K市のコインランドリーまで行ってきました。洗濯物でわたしの半日が消えました…。

おむかいのAさんが、脳梗塞で倒れて入院しているそうです。おとうさんは、Aさんがいなくなったから、一緒に散歩に行く人がいないとか言って、家から出ません。

2014年8月。
入れ歯が見当たらないけど、まちがって捨ててしまったのかな~。おとうさんは、入れ歯がなくても食べられるって言うよ。とりあえず、歯科に連れていって、新しい入れ歯を作ってもらいます。

白内障の検査も最近していないから、K市の眼科まで行ってきて、目薬もらいました。次に眼科行けるのはいつだろう?白内障の手術したらと思うけど、お父さんはしたくないって言ってる。とにかく手術はイヤなんだって。

2014年9月。
車の運転は、もう危ないからやめてって言ったけど、お父さんは、「オレに死ねっていうのかー!車がなかったら、こんなとこで生きていかれへん!」
って怒鳴ってた。

昼寝をしたら、機嫌が直って、アイスを食べてました。くーーーーーー!

地域包括の人が面接に来てくれましたが、お父さんは、逃げました。

2014年10月。
面談の時、お父さんは逃げたけど、事情を書いたA4のペーパー2枚のおかげか、かかりつけの先生がしっかり診断書を書いてくれたからか、介護認定が下りました♪

よかったよかった。

とりあえず週3回ヘルパーさんにきてもらいます。でも週4は、自力だから、やっぱり車で買い物に行くって言ってます。運転怖すぎるよ。自動車保険見直ししました(涙)

2014年11月。
コタツ出しました。夜中に、サッポロラーメンを作ったらしく、忘れて、麺も汁も焦げ付いていました(怖)。

貼り紙しまくっています!
やめてって言っても、忘れるよねー。ガスコンロの交換を、プロパン屋さんに頼みました。今更、IHも使えないから、とりあえず立ち消え装置がついているものにした。

2014年12月。
今日帰ったら、昼間から、おとうさんが亀のように布団にもぐっていました。寒かったらしい。

石油ストーブのドラム缶を配達してもらいました。ヘルパーさんに、ポリタンクに灯油を補充してくれるよう頼みました。

わたしも、寒すぎて頭が痛くて眠れません。室内が氷点下ってどういうこと??血圧もどんどん上がってきて怖いです。

使わないので、おとうさんのインターネットは解約しました。わたしのAUの電波も届きにくいけど、しかたないね。必要なものは、わたしがネットで頼んで配送する。

2015年1月。
檀家の支払いは、わたしに請求書を送ってもらい、振込することにしました。お彼岸やお盆のお勤めにきてくれるらしいけど…?

おとうさんの髪が伸びていて、近所の床屋さんが開いていないので、K市の1000円カットに連れて行ってきました。

帰省からの戻りの新幹線で、姉妹のLINEに送る、こんな報告が続きました。
つづきは下記より。


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