見出し画像

ビジョンはコミュニティの文化をつくる


『ビジョンファースト経営』というテーマに惹かれて、10/4(金)にお店noteのイベントに参加してきました。

中川政七商店取締役の緒方さんのお話を中心に、ピースオブケイク社の深津さんも加わって、2社の“ビジョン”の成り立ちからアプローチの方法を知る贅沢な時間だったのだけど、違いがあるなかでも根底に流れるものとして感じたことがひとつ。

"ビジョンというのは判断基準であり、北極星のようにコミュニティの道しるべとなるものである"ということ。

ビジョンであったり、ミッションであったり、理念であったり。
表現はいろいろであっても、コミュニティがつくられるなかで定義された「コトバ」はそこに属するひとの守っていきたいものであり、目指していきたいものであるということだと私は受けとめました。

そして、そうした「コトバ」が明文化され、しっかりと浸透しているコミュニティ、つまりコミュニティそのものにランゲージが存在する組織には文化が生まれ、時代の流れとともに必要な変化を伴いながら続いていくのではないかとも思います。

コミュニティのランゲージというのは、私が大学時代に所属していた研究会で扱ったテーマの一つで、コミュニティの「らしさ」を言語化することに挑戦したものです。

どことなく流れるコミュニティ独特の雰囲気。なんとなく〜っぽいという感覚を生み出しているもの。
私たちは日頃「らしさ」という言葉を使うけれど、実際にそれが何を指しているのかを言い表すのは難しい。
どうしたらその「文化やコミュニティを語るための言葉をつくることができるか」を扱ったのがコミュニティ・ランゲージという方法論です。

コミュニティに長くいる人、入って間もない人、 コミュニティの外にいる人などにインタビューを重ね、共通して感じられているものを抽出し、最終的に「らしさ」を表す言葉が27個生まれました。

画像1

元々は文化を言語化するのでカルチャー・ランゲージという名前だったのだけど、先日の講演を通じて、コミュニティ・ランゲージであることに意味があると実感しました。

◯ビジョンは増える・変わることもありえる
◯新しくはいった人が秒で価値観をできるように存在するもの
◯内部のツールとして機能するかどうか

講演の中でお話があった上記のビジョンのもつ役割は、コミュニティ・ランゲージでも言及をしているもので、人の流動性がある・時代が変化していくなかでも、組織の共通言語があるチームはきっとつよいのだろうなあと改めて気づきがありました。

行動指針として、判断基準として。
何を受け継ぎ、何を変えていくのか。
コミュニティの中での行動や議論のベースとなるコトバをしっかりともった上で、定め続けていくことがビジョンファースト経営なのかなと思います。

そのうえで、経営や組織というレイヤーだけではなく、
チームなどの少人数のあつまりでも、コミュニティランゲージという判断基準や価値観をあらわすコトバがつくられていくとおもしろいんじゃないかなぁ。

私がいちばん愛着をもっているPJのことを、4年経った今も考え続けていられる たのしさをここ2週間ほどかみしめていたところ。
ご興味のある方は、学会で発表したスライドがこちらにあります!
"Creating A Community Language for Collaborative Innovation Community"

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?