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転職してから1年経つので(面倒くさいけど)現状をつらつらと書く

そういえば前回このような記事を書いていたのをふと思い出して、読み返しました。

この時からもうそろそろ一年経過しようとしているので、そろそろ現状について記録しておこうと思う。

前回の記事を振り返る

転職してからそろそろ1年経過しようとしているけれど、前回の備忘録を書いて良かったと改めて思う。なんせ1年しか経っていないけど結構当時の感情というかお気持ちを忘れていて、読み返しながら「おうおう、そういえばそんなこと思ってたな」と感じたんだけれども、読み返すまではそんな記憶は1ミリも残っていなかった。

人の記憶とは都合が良いもので、自分のお気持ちに沿ぐわないものはすぐ消し去りやがりますので、例に漏れず僕の記憶も今の自分に都合の良い事しか残っていなかった。とにかく土日祭日の出勤が嫌だった思い出しか残っていない。

ただ、記事を読み返すと職場の人々には恵まれていたのは良く分かる。マジで良い奴らばかりだった。

それと同時に僕は心の弱き人間なので、ふとした瞬間「会社のネームバリュー的に前職の方が若干モテるよなぁ」と邪な感情が湧き起こりますが、記事を読み返して技術的な仕事の面白さがあまりないという事を思い出し、やはり転職すべきであったと改めて思ったりラジバンダリ。

現職はどんな会社か

前回の記事でも書いたけれど、米系外資ITのクラウドサービスを展開している企業にいます。昨今の世の中的に米系Tech企業はGAFAMをはじめお財布の紐がキツくなり「ヒャッハー!汚物はレイオフだー!」をやっている中で、弊社も例に漏れずレイオフを実施している状況です。

今回は僕のチームではラッキーなことにレイオフの対象者は出ませんでしたが、レイオフの対象者は人の評価や成績を見て切るのではなく、会社の数字として一律ドカンと人を切っているようなので、予断を許しません。なので、レイオフされた人が汚物ということではありませんし、レイオフされていない汚物もあります💩(僕とか💩)。

現職での僕のロール

前職と変わらずテクニカルサポートをやっています。前職同様、通常のサポートサービスではなく、サポートに追加のお金をいただいて、顧客固有のサポートをチームで24時間365日提供しています。サポート対象の製品については、自社で販売しているほぼ全ての製品をサポートしています。全員が全員全ての製品を熟知する必要はなく、それぞれ得意製品があるので、皆で得意領域をカバーし合うといった感じです。

このチームは Principal 以上、もしくはそれ相当のハード/ソフトスキルを持っている Senior でのみ構成されており、障害の即時対応からパフォーマンスチューニング、顧客固有の事象に対するソリューションの提示から、社内開発部門との交渉といったものをやっています。

通常サポートと違うのは対応スピードもそうですが、一般回答ではなくコーナーイシューや、それが要因で開発が対応しない/出来ない(製品として対応するとコストに見合わない、もしくは変更が他の既存顧客への影響が大きい)問題や要望に対しても、回避策などの提供しています。

ということで、求められることは非常に高いです。ただ、チームの構成上比較的年齢層が高いため、僕は今のところ若手の位置付けとなっており、チームをリードするということは求められてはいませんが、これまでのキャリアで培ってきたものをチームに展開するといった程度のものは期待されており、特に何か培ってきたものがないので毎日震えています。

現職の人々

すごい。の一言です。前職もすごい人は沢山居ましたが、サラリーマンとしても業務遂行能力を求められる職場だった為に、技術的な凄さを知る機会が少なかった気がします。対して現職は、業務遂行能力ももちろん前職と同様レベルで求められるのですが、技術力に関しても凄まじいものがあり、日々恐縮する毎日です。そのため、チームの平均年齢も高く、40〜50代がメイン層となっています。

僕のキャリア上、現職で求められるテクニカルスキルを持ち合わせていない状況で現職に入ってしまったというのもありますが、それを差し置いてもハード/ソフトスキルどちらにおいてもトップレベルのタレントが揃っており、たとえ僕が出来なかったとしても、できるようにするための土壌を整えてくれるとか、そういった配慮をしてくれる人達です。やはり、Principal がメイン層のチームなので職場での人間性に優れている人が多いです(心の中で何を思っているのかは知らないけれど)。Senior まではある程度ハードスキル一本で簡単に行けますが、 Principal となるとそういったソフト面も備えていないとなれないポジションのため、チームはとても円満/円滑に運営されています。

他は、前職と違って休みの日や、夜中まで働く人は少ないです(居なくはないですが)。マネージャー層くらいですかね、24時間365日働いているように見える人々は。。。ただ、全員ハイパフォーマーなので、普通だったら残業しないと終わらない業務量が定時までに終わってさっさと帰るという感じですね(僕は急ぎでなければ「明日やろう😇」派)。

(余談ですが、弊チームのサポートマネージャーは、全員 Principal 以上、もしくは開発からマネージャーになった人たちなので、技術的な会話は領域によっては残念ながら僕ら Individual Contributor よりも詳しかったりしますし、業務のパフォーマンスも凄まじく、化け物しかいない。。。)

現職で見通せるキャリア

外資ITでは珍しく国内に開発チームの一部があるので、開発を目指せないことはないですが、空いているポジションは皆無で移動はほぼ不可能です。弊チームに桁違いなスキルを持ったエンジニアがおり、開発からもラブコールをもらっている彼/彼女ですが、現状空き枠がないために仕方なく今のチームにいるといった感じです。グローバルの開発拠点に行くこともできるでしょうけれど、そのような実績な聞いたことは今のところありません。

日本ブランチに配置されるSE、TAM、コンサル、テクニカルサポートなどは、いわゆる「ビジネス」サイドの部門になるため、ビジネス側から開発のような R&D サイドへの移籍は難しいという印象です。それだけ技術側の人材は会社から守られているというのはあるかもしれません。繰り返しますが、テクサポは「ビジネス」サイドです😇

また、(僕のいるサポートチームではなく)通常サポートになると、製品に対する How to use の問い合わせ対応となり、その知識は製品のみに閉ざされてしまうということと、製品の特性上 IT スキルを要しないで利用できるため、身に付けられる知識に IT スキルはほとんどありません。スマホの設定に詳しいからといって、Swift/Objective-CやKotolin/Javaでアプリを開発したり、バックエンドを設計/構築したり出来ないようなのと一緒で、通常のサポートが業務で扱う範囲はスマホの設定みたいなもんです。したがって、通常サポートでスキルを身につけた後にレイオフされるとキャリアが詰みそうになります。業務遂行能力のハイパフォーマーという意味では他社でもトップレベルで通用するかと思います。業務量が尋常ではないので。ただ、そのような働き方を続けていきたいかどうかですが。。。

で、今のところどうなの?

悪くない、前職より良い、というのが正直なところ。有給も多く、ほぼ希望通りに取得でき、僕のいるチームでは技術スキルも学べ、知的好奇心も満たせますし、職場の同僚も皆いい人かつ、学べることが多い。
ただ、やはりサービスの性質上完全に土日祝日休めるわけではなく、当番で出勤しなければならない日もあるので、そこはちょっとなというところです。

今いる環境で滞りなく業務を回せれば、他の会社では無双できる事は確信しているので、まずは今やるべき事、マネージャーやチームからの期待値にミートするようスキルアップをしていくことが必要なのかなと思っています。

業務面で言うと、各顧客事にサポート契約するスタイルなので、顧客ごとにオペレーションが異なったり、顧客固有のサービスのあり/なしなどがあったりで、業務に関して覚えることが死ぬほどありますし、契約終了や更新でオペレーションが変わるので、業務のキャッチアップだけでも大変です。また、社内の業務プロセスも沢山あり、頻繁にプロセスが更新されるのでこちまた大変です。

技術面に関しては、クラウドという特性上頻繁に製品が機能更新するので、こちらもキャチアップが大変です。オンプレで数年に一度機能追加とかそんなのんびりしていないので数ヶ月おきに技術のキャッチアップトレーニングなんかもやっています。また、僕のキャリア上、あまり触れてこなかった技術ドメインでもある為に、学ぶ事は非常に多く、新卒のようなパフォーマンスしか出せていないところが申し訳なく思っているというのもありますね。。。

まとめ

今苦労している技術面に関しては、このドメイン知識は持っておくと絶対にいいスキルセットなので、これをマスターするまでは今の会社にいるかと思います(クビにならなければ)。そのうちチームメンバーも増えて業務量も減る可能性もありますし、そうするともうちょっと楽になるのかなと思いつつ10年くらいは腰を据えてこなしていこうと思っています。

あとは適当なところで、牧歌的な中小規模の外資系IT企業に転職してのんびりしてぇなぁと思っていたり。

また、来年になったらその時の状況を綴ってみようかと思います。さいなら。