すぐ辞める若者への憂い

何でも退職代行というビジネスが流行っているそうな。
新卒で入った会社を一瞬で辞めた後はどうするつもりなんでしょう。
入ってする辞める行為は私が新卒だった頃はあまりに有り得なく、一個人としても社会的信用を失墜させてしまう駄目人間な行為だったのですが、昔にはなかった概念が生まれるこの令和、数多のコンプラが生まれたように駄目人間という概念もまた逆に消えてしまったのかもしれません。
(少なくとも若者の中では)

なにせ下手するとアルバイトの方が1ヵ月に多く稼げてしまう時代です。
1ヵ月160時間という労働時間とした場合、仮に日本の平均時給1230円なら196,800円です。
今の大卒初任給226,000円とたった3万円しか変わりません。
こんな数字があります。
20年前。
大卒の初任給は198,000円です。
今との差は約2万8000円。
これを160時間で割ると1時間あたり175円の上昇です。
ところがアルバイトの、特に最低賃金だけみると約340円も上がっています。
約2倍の差です。
こんなの俯瞰的にみれば国がフリーターを推進しているようにしか見えません。

タイムリーに必要な労力を必要な分だけ、そういう合理的な労働力の考え方の方が企業としてもコスト削減になるのかもしれません。
だけど石の上にも3年、どんな職種でもプロフェッショナルには10年いると言われます。
だからこそ正社員が必要であり辞めたら駄目という風潮を作らないといけないと思うのです。

でないとドンドン日本の生産力が落ちていくと思うのです。

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