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今まで生きてきて
“足がはやい”って言う意味は、走る速さのことだけだと思ってた。

いつだか友達と飲みに行ったとき、
そこの居酒屋で出たお刺身の話になり
おいしいねと話していたら
『これは足が早いからね。新鮮なんだね。』
と言っていて、ん?と思った。
刺身の足が…はやい?

どうやら魚などの鮮度の落ちが早いことも
“足が早い”と言うらしい。

その人は釣りをする人だったから普段からよく使う言葉らしい。

そんな感じで思いがけずまたひとつ言葉を覚えた私。
(だいぶいい歳ですが)


ある秋のこと。
最寄りのスーパーで買い物をして歩いて帰っていたとき。

近くに青年3人がいて、仲良く話していた。

『あれは足早いからなあ~』
『あいつ足はえーよなあ』
『ほんと早いよな』

って話していて

誰の運動神経の話ですかあ?!
って思っていたら…


サンマでした。

あ、そっちね?!みたいな。
まさかサンマのことをあいつと呼んでいるとは思わなかったわけで。

だけど会話の内容を理解したとき

【鮮度ね鮮度ね。うんうん。知ってるよ。】

と心の中でつぶやきました。

これは友達から“足が早い”の意味を教えてもらっていなかったら
一生わからない会話だったなあと。

理解できたとき、すごい嬉しかったという話です。


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