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親の下心

娘小学4年生

学童を卒所してから、放課後家でお友達と遊ぶ機会が増えてきた。とはいえ、わたしも夫も仕事で家にはいないので、子どもだけで遊ぶことになる。何かトラブルがあったときにできるだけモメたくないので、親が不在の時に家に遊びにきていい友達は、親同士の面識がある子に限定している。

「面識」は、学校公開や保護者会で見たことがあるレベル・・・ではなく、わたし=母と挨拶や世間話ができる間柄で、LINEやメールでやり取りができて、住んでいる場所を知っていて、わたしが家にいる時に遊びに来たことがあるが面識クリアライン。万が一怪我をしたとき、洋服が汚れたとき、忘れ物があったとき、などなど親同士で連絡がとれるくらいでなければ、ぶっちゃけ怖くて許可できない。

厳しい条件とも思わないけれど、条件クリアしている友達は6人。
わたしの交友範囲が著しく狭いのかもしれない笑。

しっかし、この6人本当によく遊びに来る。毎回6人で遊ぶわけではなくて、1回あたりは多くて3人。ちなみに今日も3人。我が家と同じく、両親が働いてて家に大人不在の子もいれば、専業主婦のお母さんが在宅の子もいる。平日だけじゃなくて、週末もめっちゃ遊びに来る。娘と遊ぶときは、ほぼ100%家遊びは我が家。逆に、娘が友達の家に遊びに行っていることを見たことがないくらい。

なんで毎回ウチなのよ・・・?

お菓子作りが趣味のお母さんが、美味しいクッキーを焼いているわけでもない。むしろ、お菓子はふるまわれない笑。喉乾いた!と自己申告がなければ飲み物もでない笑。およそ、もてなされていないのにいつも遊びに来るので「なんでいっつもウチで遊ぶのよ〜?」と聞いてみたところ・・・

◯友達1
「ウチんちは、遊ぶんなら自分の部屋で遊べって言われるんだもん」

◯友達2
「お父さんがいるからダメって言われるんだもん」

◯友達3
「お姉ちゃん(お兄ちゃん)がいるからダメって言われるんだもん」

◯友達456
「家が片付いてないからダメって言われるんだもん」

◯全員
「娘ちゃんちは、いつも『ウチで遊んでいいよ』って言ってくれるから」
「娘ちゃんちは、落ち着くんだよね〜」
「あ!あと娘ちゃんちはいつもキレイ!」←付け足したようなゴマすりw

なるほど。基本的には「ダメ」って言われてるんだな、ということが判明した。我が家が片付いているとは思わないけど、リビングで遊ぶことを禁止していないし、わたしが多少部屋が散らかっていても、他人を家にあげることには抵抗のない性格だってことも幸いしているのかもしれない(←気にしたほうがいい笑)弟はいるけど、兄姉はいない。

実は、わたしが、我が家に娘の友だちが遊びに来ることを拒まないのには理由がある。友達を作ることが決して得意ではない娘にとって、放課後や休日に一緒に遊んでくれる友達の存在は大切。数少ない娘の友だちのことを親であるわたしが大切にすることで、娘が友達に大切にされて欲しい・・という、下心があったりする。下心のある大人でスイマセン。

おかげで娘の友達とわたしは仲がいい。たまに在宅勤務をしている時も、娘と友達は我が家で遊んでいる。ダイニングテーブルでパソコンを開いて仕事しているわたしと並んで宿題をやったりする。学校での娘の様子や、流行っていることなど、娘とのコミュニケーションだけでは得られない情報もたくさん耳に入る。時には、遊んでいる最中に娘が習い事へ行かなきゃいけない時間になって出かけても、わたしと一緒に娘を見送った後に在宅勤務中のわたしと帰る時間の17時まで一緒におしゃべりしてる、なんてこともある。

自分が子どもの時には気が付かなかったけど、子どもって大人と話すこと意外と好きなんだと思う。それが、友達のお母さんとなると「娘ちゃん」「学校」という共通の話題があるから、話はめちゃめちゃ弾む。密かに気になっているお受験事情も笑、「うちのお姉ちゃんは○○っていう塾に行ってて、○○中学校受けたけど落ちたから○○中行ってる」とか、親同士だと聞くの遠慮するような話題もスルスルでてくる。親が子どもの友達を仲良くするっていうのは、親子共々いいことがあるなって思う。

毎朝楽しそうに学校へ行く娘を見送る度、帰宅後に「今日は◯◯ちゃんと◯◯ちゃんと中休みに縄跳びの練習したんだよ!」とか、「今日は◯◯ちゃんと一緒に帰ってきたんだよ。このあと一緒に遊んでいい?」とか、そんな話を聞く度に(どうか娘が穏やかな学校生活を送れますように)と願わずにはいられない。

密かな下心が気づかれないようにオヤツのポテチの在庫を気にしながら、今日も母さんは娘のランドセル姿に胸キュン。

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