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娘を叱る。不機嫌の種をひとつ手放した

10歳の娘は3歳の頃からヤマハ音楽教室に通っている。

かれこれ7年。しかし・・・ひいき目に見ても上手くない。楽譜も読めないし、両手でスラスラを弾いているのを見たことない。家で練習しているのも見たことない笑。

(これ・・・続ける意味あるの?)

(毎月1万円月謝払っているんですけどーーーー?)

と思ってしまうし、レッスンが休みの日なんかは大喜びしているので、別に行かなくてもいいんじゃない?って思っちゃって、「ねーねー、そろそろヤマハ辞めてもいいよー。」って言うんだけど、決して辞めないと言う。

そんなこんなで7年。

グループ発表会では常に片手弾きのみのもっとも簡単なパートをやっている。「もっと上手くなって、主旋律のパートはやってみたいとかないの?」と聞くと「わたしの『ド・ソー』『ド・ソー』も大事なパートだって先生が言ってたもんっ。わたしもアンサンブルの中で大事な音だしているから、わたしはこれでいいの」と言う。そうなんですね。。安くないお金を払っているのだから上達して欲しいし、ちゃんと練習して欲しい。

そんなことを思いながら7年。

今日もまた「もうさー。練習もしないしヤマハ辞めたら?」と言うと

「辞めないよ!好きなんだもん!教室に行って先生にエレクトーン習って、一緒に弾くの楽しいんだもん!」と言う。

そんな娘のいつもの答えをもう何回聞いただろう・・・もしかしたら今日は100回目とか200回目のキリがよかったのかもしれない。今日、唐突にひとつのことを理解した。

そうか、この子にとって、エレクトーンは趣味なんだ・・・!

習い事だから上達しなきゃいけない、ではなくて、趣味で週に一度ヤマハ音楽教室へ通って、1時間のレッスンを楽しんでいるんだ。それは、わたしが警察モノの小説を読むのと同じなんだ。遅いのに走ることが好きな人がランニングすることや、音痴なのにカラオケが大好きな人と同じなんだ。自分が楽しいことが大事で、娘なりに7年間少しづつ上達はしている実感はあって(わたしから見ると全然足りてないんだけど)彼女は趣味としてエレクトーンをやっているんだ。

納得。母さん目から鱗がポロリですよ。

趣味に毎月1万円。小学生の趣味にしては高いような気もするけど、子どもの頃の習い事は例え途中でやめたとしても、大人になってまたやってみようかなぁ・・・って思えるようなものを見つけて欲しいと思っているので本人が趣味として楽しんでいるうちは続けさせてあげようと思った。

月謝払っているから、先生にならっているから、上達するように練習して当たり前なんて思っててごめんよ。お母さん、娘ちゃんの趣味に気づくのに7年もかかっちゃったよ。もう「練習しないなら辞めなよ!」なんて言わないよ。

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