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整骨院とつくりたい、みんなで痛みを予防する未来

こんにちは、ジャパンヘルスケア代表で医師の岡部です。

医接連携したいけど、難しいと思っていませんか?今回は医師である私が「整骨院と連携してつくりたい未来」について、お話ししたいと思います。

協力してくださるところであれば、整骨院に限らず、鍼灸院、リハビリ施設、整体院、フットケアサロン、クリニックなどどのような施設も含みます。

健康寿命を伸ばす鍵は癌や生活習慣病の予防ではなく、痛みをみている「整骨院の先生方が」握っていると私は考えています。そして、そのためには「テクノロジーを駆使した医接連携」が不可欠という思いを綴ります。

健康寿命を伸ばす鍵は「痛みの予防」

整骨院の先生方は日々、様々な「痛み」と向き合っていると思います。
実は、この痛みに対する予防が最も健康寿命を伸ばしうることをご存知でしょうか?

健康寿命とは、「寿命 − 要介護期間」のことであり、介護を予防できれば健康寿命を伸ばすことができます。

要介護に至る原因の3分の1が足腰の痛みなどの筋骨格系疾患です。
しかも歩けなくなると認知症や脳梗塞にもなりやすくなります。

社会は今、至る所で「健康寿命を伸ばそう」と謳っていますよね?
実はその「最も有効な手立ては痛みを予防すること」だというのは、データから明らかです。

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痛みの予防は世界的に不足している

しかし痛みに対する医学は、他の分野と比べて遅れています。
よく教科書では、変形性関節症が原因の無い1次性と、原因のはっきりする2次性に分かれ、1次性が多いと書いていますが、そんなわけはありません。
病気には必ず原因があり、変形疾患の主原因は「メカニカルストレス」と「遺伝」です。

アライメント不良などから一部分に物理的な負担が蓄積することで骨は変形します。
例えば、慢性的に血圧が高いことで、血管に負担が蓄積され、脳卒中になるのと同様です。

なぜ、他の外科では当たり前のように知られているのに、足の痛みの医学はこれほどまでに世界的に遅れているのでしょうか?

私は、先の記事で書いたように、痛みの予防や早期治療を行う「整形内科」が日本に存在しないからだと考えています。

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どの外科も手術に至る前の予防や早期治療を行う内科がカウンターパートとしてありますが、整形外科だけは整形内科が存在しません。

なぜ整形内科がないのでしょうか?

その原因には、
・寿命が伸びた(痛みより命の方が先決で解決されてきた)
・ラグ(時差)がある(メカニカルストレスがかかってから変形するまで何十年かかる)
・全身が関わる(足先から頭までの骨や組織が連鎖代償し、人それぞれ違う)

この3つがあると私は考えています。

ラグがあり、全身が関わるせいで診断が難しく、治療効果も言いにくい領域です。
例えば、同じようにラグのある高血圧は、血圧を下げれば脳卒中を予防すると分かるまで、1905年に血圧計が発明されてから60年かかっています。

痛みより、命が優先されて当然なのは理解できます。

しかし現代は寿命が伸びて、痛みで困る人が急増しており、早急に「痛みの予防」の対策を打つ必要があります。

それを誰がやるべきでしょうか?

整形外科には大事な外科手術を行う役割があるため、予防や保存的介入を粘り強く行う整形内科のような役割は、別の人が担うべきと考えています。
しかし整形内科を新たにつくるには何十年とかかります。

一方で、整形外科と並んで、これまで日本では「整骨院」が痛みを診てきた事実があり、その数は全国で6万店舗もあり、インフラとして普及しています。
整形外科のカウンターパートとして、「整骨院」が痛みの予防を担えるのではないでしょうか。

テクノロジーで筋骨格を紐解く

ラグがあり、全身が関わる身体を正しく診断し、正しい治療をしていくのはもちろん簡単ではありません。

それを解決するのが、「テクノロジー」です。

医療とビジネスの垣根が急速に取り払われ、Apple Watchが心房細動を見つけたりしていますよね。人間の筋骨格はテクノロジーとの相性が抜群に良いことがわかっています。

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人間の筋骨格の構造はロボットに似ており、データ解析とシュミレーションを行えば、メカニカルストレスを数値で出すことが可能です。

姿勢や動作を評価する体表3Dデータや、体内を精密に評価できるMRIデータを使い、そしてビッグデータがあれば、ラグを埋めて正しく診断ができるようになります。

そうすると、

「将来あなたはひざの内側を痛める可能性は70%」
「あなたの腰痛の原因は側弯症が60%、歩き方が30%」

などとAIが解析してくれます。

このAIはデータが集まるほど精度が上がり、人による評価を遥かに超えて、すべての人を簡単に評価できるようになります。

痛みの予防を行う整形内科AIを皆さんとつくりたい

そんな整形内科の代わりになるAIを、私は整骨院のみなさんと一緒につくりたいと考えています。

ビッグデータを構築するには、たくさんの方の協力が必要です。身体のデータだけではなく、痛みに対して治療を行い、それに対する効果データも不可欠です。
それが行えるのは、痛みを診ている施設だけです。

この整形内科AIを日本発でつくることができれば、世界の人々に役立つことは間違いありません。

「日本が、健康を支えてくれるシステムをつくってくれた」
と感謝されることでしょう。

整形内科AIは、世界の健康寿命を何年も伸ばすことができるはずです。
その実現への第一歩が、日々のアライメントを整えられるHOCOHインソールです。

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足の写真だけでAI解析され、3Dプリンタでオーダーメイドで作製されます。
2021年1月には、写真だけで足の3Dスキャンができるシステムのリリースも予定していて、iPadで簡単にできる歩行解析システムも同年3月頃にリリース予定です。どんどん改良していきます。

また病院と連携し、医学的エビデンスも出していきます。
大企業との連携も進んでおり、世界を巻き込んでいきます。

あらゆる垣根を越えて、誰もが「100歳まで歩ける社会」を。

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みなさんのご協力をお待ちしています。

少しでもご興味があれば、まずはご自身でインソールをご体験ください。2020年12月末まで無料キャンペーン中です。

ご検討のほど、どうぞ宜しくお願いします。


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