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人が集まらない小さくなった おまつり

将来、地域の人口が今の6~7割減ったら…「これが、もしかしたら、将来のおまつりなんだろうかなぁ?」

 地域のお堂のお祭りの祭祀をつとめさせていただいたときにふと思ったんです。お祭りは地元にある小さな自治会の春のお祭り。今年は、新形コロナウイルスによる感染症対策として、また緊急事態宣言の中であり、自治会の役員関係者だけでひっそりとお祭りの仏事のみをおこない一年の平穏と無病息災、五穀豊穣に手を合わせました。

 自治会の祭典委員の方は頭を悩ましたでしょう。昔からの伝統であり信仰でもあるお祭りは絶やしたくない。市民まつりと違い信仰は季節やくらしの中にありこの日と決まっているので長期にわたる延期も厳しい。そこで祭祀者と限定した役員のみでひっそりと。農作業を休んでのにぎやかな直会も無しに散会でした。

 しかし、このお祭りも、昔は出店が出て、獅子舞が奉納されとても多くの方々で賑わったそうです。それが、だんだんと縮小されてきています。自治会役員もなり手が大変な状況です。その中でさらに進んでのお祭りの縮小と簡略化。将来人口が減ったらこんなお祭りなのかな?出来ただけまだ良かったのかな?と思ったのです。

 社会は「密」を作ることが効率がよく、まちづくり、コミュニティ、教育などあらゆるところで「密」をつくってきました。コンパクトシティ、小さな拠点、地域のサロンなどなど。できるだけ「人」が集まるようにしてきていました。しかし ここにきて「間」を置き「疎」を作らざる得ない環境です。それを埋めるかのようにオンラインが台頭しました。私たちはどう変わっていくのでしょうか? 

次は人の「間」「疎」をつぶやいてみたいと思います。


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