あんてな にょきにょき

坂道を歩きに歩いて疲れたと思ったけど、目的先の一つのお寺の参道の階段を駆け上がっていく子どもたち。
その先で声がひびきました。
「あっ うんこ!」「うんこ!うんこ!」「〇〇ちゃん踏んづけた!」
地元の小学校の社会の単元『地域』で地域探検のお手伝いをさせていただきました。
新型コロナの影響や雨続きで、市のバスが使えなかったり、延期を重ねながらの3回目。
さて、私も階段をあがってみると。“うんこ”を踏んづけた子どもが足の裏を気にしていました。
 今回一緒に地域先生をお願いした地元の自然学校のNPOの方が優しくみんなに言いました。

『うんちを踏んづけちゃった人いたね~!おかげで発見がありました。うんちの中に木の実が入っているのが分かりました。大きさからみて テンのうんちですね。・・・・』

それから“うんち”から生き物が判るお話…。
ウンチを踏んづけた不名誉?の烙印は名誉に。と私は感じながら聞いていました。不名誉なウンチが一つの発見に!?


 地域を知る。地域の歴史や建造物や遺構。ダムや役所や農協や浄水場や商店や工場や田畑など生活の周りにあるくらしにあるもの。加えて私は山であり、木々であり、虫や動物や植物などあらゆるものがあっての社会だと思います。発見がたくさん。匂いのするもの。大きなカエルやマムシまで。マムシを見たこと無い子どもは自然の中にいるマムシを見て柄などをよく覚えたと思います。
 地元のフィールドに出ると学習の時間の中にたくさんの気づきが。最終的にはメモ用のカードがもうぐちゃぐちゃになっている子どもも。
 教室からフィールドに飛び出した子ども達。教室では得られないものが実は地元にたくさん。そして教わるのでなく、自ら発見と知りたい!というきっかけとなったかと思ってます。
 『きょうは みんなの アンテナがにょきにょき立ったね』自然学校の方の最後の一言に限ります。
 コミュニティスクール…地域で学校とともに地域の方々が学校を支え子ども達と共に育むようにという取組も新型コロナの関係で難しいところがございます。しかしながら、子どもの主体性を大切に、私たち地域で支える側は、教えるのでなく子どもの一人ひとりがアンテナをのばせられるように黒子となり、地域に子どもが出やすい環境を整えることかもしれません。

ちなみにこの日は
 標高750Mの学校から発見をしながら標高1045Mまでの標高差約300Mまで往復5.6K徒歩。これだけを歩くだけも実はすごい事だと思います。 給食がいつもより美味しくなったことでしょう!

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?