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片っ端から仕事に手をつけて抜けもれしてしまう同志へ

こちらの記事は、2024年7月発売の小鳥遊著作「『発達障害』『うつ』を乗り越え@小鳥遊がたどりついた 『生きづらい』がラクになる メンタルを守る仕事術&暮らし方」(ナツメ社)の内容に関連したものです。

「仕事が進んでいる感」がすぐに欲しくなる

すぐにもらえる1万円か、一週間後にもらえる1万2,000円のどちらを選ぶか。冷静に考えれば一週間後の1万2,000円の方を選ぶと思います。

でも、いわゆる報酬系が弱いと言われるタイプは、すぐに1万円をもらいたがる傾向にあります。報酬系が弱いというのは、目の前の小さな結果にすぐに飛びついてしまい、ずっと先にある大きな結果を待つことができない傾向を持つことです。私はこの傾向があります。

仕事の場では、右から左に受け流す流れ作業のような業務などでなければ、基本的に多くのタスクが同時に進行するので、その適切な管理が必要となります。

具体的には、「タスクが発生したら、それを忘れないように書きとめる」が基本です。でも、私含め報酬系が弱いタイプは「仕事が進んでいる感」という報酬がすぐに欲しいので、それに待ったをかける「タスクを書きとめる」という行動をすっ飛ばしてしまいがちなのです。

すっ飛ばしたその先にあるものは・・・

たちが悪いのは、「タスクを書きとめる」のをすっ飛ばしても、すぐには悪い影響が出ないというところです。むしろ、(一時的に)仕事が速く進むので、これで良しと思ってしまったりします。

でも、そんな調子で進捗管理をおろそかにし続けると、あとあと大変なことになります。「あれ?あの仕事はどこまで進めたっけ?」「途中まで進めたあのタスク、そこから先を進めるのを忘れた!」「あの業務、終わったと思っているんだけど、まだ終わってなかった!」などと、収拾がつかない状況に陥ったりすることも。

私も、ある仕事の指示を受けてそれにすぐさま着手してしまい、その次に指示を受けた仕事もまたすぐに手を付けた結果、先に指示を受けた仕事のことが頭から抜けてしまう、といったことがよくありました。

いったん、ぐっとこらえる

ということで、自分がどんなタスクをどれくらい抱えているか俯瞰できるリストを作るために、すぐに着手しようとする気持ちをいったんぐっとこらえるのが大事です。とくに、抜けもれが激しい方は命綱だと思っても良いと思います。

「ぐっとこらえる」と言っても、あって数秒から十数秒程度です。超人的な忍耐力を要求されるものではありません。

その数秒から十数秒我慢することと、仕事が把握できずに取っ散らかって忘れてしまったりミスを誘発してしまうことを天秤にかけてみれば、どちらを受け入れるかは言わずもがなだと思います。

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