締め切りに間に合わない同志へ
こちらの記事は、2024年7月発売の小鳥遊著作「『発達障害』『うつ』を乗り越え@小鳥遊がたどりついた 『生きづらい』がラクになる メンタルを守る仕事術&暮らし方」(ナツメ社)の内容に関連したものです。
締切に間に合わない、もったいないパターン
締切に間に合わない理由、いくつかあると思うんですが、「隠れ締切に気がつかず、結果的に最終の締切日よりも前の段階で間に合わないことが発覚する」という状況は、とてももったいないと思います。
例えば、今月中に2,000万円の資材を発注する必要があるとします。そのためにはあらかじめ役員会の承認が必要なのにもかかわらず、2,3日うかうかしていて気がついたらすでに今月の役員会は終わっていて次回は来月であった、といった状況です。
隠れ締切を見つける
そこで大事なのは、あらかじめ「いつまでに何をしておかなければいけないのか」を明確にすることです。
ざっくりと「資材の発注」とだけ認識していて、「とりあえず今週中に先方に在庫があるかどうか聞くぐらいでいいかー」などと悠長なことを言っていつの間にか役員会が終わっていた、みたいな展開は、資材を発注期限の月末を待たずして炎上確定です。
そうならないよう、あらかじめ「いつまでに何をするか」を洗い出しておくことが必要になります。今日が7月22日で、役員会は毎月25日にあるとして、月末までに発注をしなければいけないとすると、例えばこんな感じになります。
「資材の発注」(締切日7/31)
①在庫があるか質問する(7/22)
②質問の回答をもらう(7/24)
③役員会での承認書類作成(7/24)
④役員会事務局へ承認書類提出(7/24)
⑤役員会承認の連絡を受ける(7/25)
⑥発注する(7/31)
ここでの隠れ締切は④です。役員会の前日までに承認書類を提出しなければ、その先に進めません。
そこが分かっておけば、7/22の時点で「すぐに在庫確認してもらって役員会での承認を受けるための書類を作らないと間に合わない!」と、正しく慌てることができます。
逆に、のんびりしていて週末である7/26まで在庫確認をしていなければ、その時点で試合は終了です。
このように、あらかじめ「いつまでに何をしておかなければいけないか」という手順に分解するのは、仕事を進めていく上で必要なプロセスだと実感しています。
もちろん、このように全体像を把握できるタスクだけではありませんが、分かる範囲で手順を洗い出しておくことは、何より精神衛生上大きな恩恵を受けることができるので、強くおすすめします。
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