人の名前を覚えられない同志へ
こちらの記事は、2024年7月発売の小鳥遊著作「『発達障害』『うつ』を乗り越え@小鳥遊がたどりついた 『生きづらい』がラクになる メンタルを守る仕事術&暮らし方」(ナツメ社)の内容に関連したものです。
名前が覚えられない
私は就労支援事業所で講師をする仕事を定期的にやっています。月に複数回行っているのですが、利用者様の名前を覚えるまでに結構時間がかかってしまいます。私自身ADHDということもあり記憶には自信がありません。
とはいうものの、どういうわけかその人についての周辺情報、ちょっとしたエピソードなどは覚えていたりします。「え~っと、あの人。ほら、沖縄で虫ばっかりみてた、ほらほら」「あの、すごくハキハキしゃべるあの人」みたいな感じです。
さらには、仮に「タカナシさん」という人を覚えたいと思って、その名前から「梨」をイメージして覚えようとした結果、「タカナシ」が思い出せず、梨しか思い浮かばない、なんてこともあるのです。
外堀から攻める
そんな風に、すぐに名前が出てこず外堀の周辺情報が先に出てくるのであれば、もうそれを利用してしまうのが良いと思っています。直接的に名前がすぐ出てこなければいけないという決まりはありません。
例えば、先の例でいえば、タカナシさんが目の前にいたとして、その人に呼びかけようとしたとき、「梨」をいっかい間にかませて、「梨→タカナシ」と連想して、「タカナシさん」と呼びかける、という具合です。
むしろそれを自信の源に
なんだか面倒くさいことをしているなと思うかもしれませんが、反射的に連想されるのがどうしても「梨」になってしまうので、開き直ってそれを大いに活用する方が良いなと考えています。
むしろ、「相手について周辺情報をたくさんストックできている」という事実から、そういった自分なりの傾向を有効活用できているという自信が湧いてくる気がしています。
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