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笑顔の花

4月1日で2歳になった娘。

その日は私たち家族が新しい土地に引っ越してまだ数日で、家も全然片付いてなくて

夫も辞令交付の日で全く心に余裕がない日だったので、特にお祝いはせず

娘本人が覚えたての言葉で

「はっぴだぁあてーくぅーゆぅー♪」

とバースデーソングを歌う姿をキュンとしながらムービー撮るだけで1日を終えたのでした。

そして週末の今日ようやく
家のすぐ下の洋菓子屋さんで注文していたバースデーケーキを買ってきて、家族5人でお祝い。

プレゼントは、大好きなアンパンマンの三輪車。

娘はずーっと家族の誰かから

可愛い〜とか

おりこうさ〜ん!とか

大好き〜!と言われて頭をなでられてハグされて。

1日中ニコニコでした。

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いろいろと心配事も絶えない毎日だけど

とにかく子ども達の笑顔を保っていられる事が、今の私にとっては重要です。

引っ越したばかりだからあれ欲しい、これが必要とかじゃなくて

今、世間全体が大変な状況だからこそ

欲しいモノ、本当に必要なモノはものすごく少ないんだなぁということを痛感しています。

自分がいま生きていて、言葉を交わせる相手がいるだけでこれ以上求めるモノは何もない。

よく食べ、よく笑い、よく寝る

小さな小さな娘の存在のおかげで
これがよくできている我が家だなぁと。

生まれてきてくれた娘に感謝です。

そして、そういう肝心な気持ちをすぐに忘れる私に考えさせるために、あのウイルスが差し迫っているのかなと、時には思ったりもするのです。

***

小さい頃から志村けんさんが大好きだった長男が、(もちろん私も大好きだった)追悼番組を見終えた後にこう言いました。

「俺さ、ひとみばぁさんが孫とのエピソード話すあのネタ、あまりにも見すぎて正直もう聞き飽きた感があったんだよね。
なのにさ、今日見てたら、やっぱり面白いなぁって思って、あーもうこのネタ観れないのかぁってなんか切なくなったわ」

「そっかぁ、、、そうだね。
人間って勝手なんだよね。
普段ほとんど感謝もしないし大事にもしないで当たり前に思ってるのに、それが無くなるってなったとたん慌てたりすがったり惜しんだり、、、お母さん、心当たりありすぎて胸が痛いわ」

息子に対して言葉を返しながら
心の中では自分の心当たりを辿りながらいろんなモノ、コト、ヒトに対して罪悪感を抱いていました。

ごめんなさい。

そうだよね。

私、まだまだだな。

もっと大事にしようよ、身近な存在を。

もっと大事にって、どれくらい?

それは、姉ちゃんを看取った時に味わったような苦味を、ほんの少しでもいいからマイルドにできるぐらい。

***

身近な存在とは

子ども、夫、友人、、、よりも

まず、自分。

最近やたらと眠れなかったり

ふいに泣きそうになったりするのは

自分を労ることを疎かにしている証拠だなと分かりました。

娘に生まれてくれて感謝している私だけど

本当は、頑張って産んだ自分の身体にも感謝したいんだ。

いや、本当は、褒めたいし
自分でよく頑張ったって思ってる。

その気持ちを隠すことなく、自分で感じてあげよう。

だから4月1日を祝った今日は

「ありがとう娘、ありがとう私」の日。

花見散歩の帰り道に

家族5人で映したこの写真。

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写真では影だから表情は見えてないけど

この時、舞い散る桜と共に聴こえるウグイスの鳴き声の雰囲気がとっても良くて

ウグイスの鳴き声を撮りたくて私がムービーを撮るんだけど

なぜか私がピコンと撮影ボタンを押したとたん、ウグイスがひと声も鳴かなくなるという

まるで狙ったかのようなシーンを何度も繰り返していたので

シルエットの奥では、みんなニッコリ笑顔でした。

青空と、舞い散る桜と、その間にうっすら見える月に、ホォーホケキョ。

深呼吸した時の空気が何倍も美味しく感じるシチュエーションでした。

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私たち家族の笑顔の花も、遅かれ早かれいつかは必ず散る。

でもその散る瞬間まで、少しでもたくさんの笑顔で咲き誇っていられたらいいなぁ。



私の書く記事は多分、伝わる人が限られています。いじめ、機能不全家族、HSP、病気などの記事多めなので。それでも深くせまく伝えたくて書いています。サポートとても嬉しいです。感謝します。コメントも嬉しいです🍀