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映画『オレンジランプ』感想

映画『オレンジランプ』を観た。

〜あらすじ〜
妻・真央や二人の娘と暮らす39歳の只野晃一は、充実した日々を送るカーディーラーのトップ営業マン。そんな彼に、顧客の名前を忘れるなどの異変が訪れる。下された診断は、「若年性アルツハイマー型認知症」。驚き、戸惑い、不安に押しつぶされていく晃一は、とうとう退社も決意する。心配のあまり何でもしてあげようとする真央。しかし、ある出会いがきっかけで二人の意識が変わる。「人生を諦めなくていい」と気づいた彼ら夫婦を取り巻く世界が変わっていく・・・。

https://youtu.be/_MXsVb8qD18?si=3zvAb4IhanwylgiJ

〜福祉関係者としての感想〜

100分と言う限られた時間の中で

・認知症についての基礎知識
・認知症への偏見への問題提起
・家族愛、友情(会社、趣味仲間)
・笑って泣けるストーリー

を観られただけでも大満足なのに、

・認知症サポーター養成講座(オレンジリング)
・当事者支援グループの必要性(チームオレンジ)
・本人ミーティング
・ヘルプカード
・カミングアウトすることで得られうるご近所からの支援

が描かれていてびっくり。
しかも説明くさくなくて、ストーリーに自然に盛り込まれていた。

認知症大綱や事業計画に書かれた説明を読んで認知症施策を理解したつもりになっていたが、映画を観たことで
「国が求めている認知症施策の意図はこういうことね!」
「認知症の方が声を上げてくれたから、認知症当事者の希望が反映された指針が示されたのね!」

と納得。認知症施策関係の行政の方、地域包括支援センターの方は絶対に観てほしい。
介護職の方、病院の相談員さんなどもぜひ。

映画の力ってすごい。

ちなみに私が一番泣いたのは公園で晃一が泣き崩れるシーン。
買い物を任せてもらい、妻との信頼関係を取り戻せたところだったので絶望感が強かった…

丁寧に作品を作ってくださった方々に感謝。

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