ボカロもユーチューバーも最初は舐めてた
「ボカロ系の音楽」というものを正直初めては舐めていた。
「ユーチューバー」という存在を初めて知った時は、「はっ?こんなチャラチャラしてて素人が作った動画なんかで仕事になるわけないじゃん。どうせ今だけでしょ」と思っていた。
「いつ終わるの?すぐでしょ!」くらいに林マインドで、どちらに対してもだいぶ上から目線のスタンスでいたけど、どうやらその考えは改めないといけないみたいだ。
今日本で一番実力も人気も勢いもある歌手は、たぶん米津玄師だと思う。
ほとんどの人が知っていると思うけど、彼はボカロ出身である。
そして今、子供達から最も人気があって、所得も多くて、知名度も高い芸能人はヒカキンだと思う。
もちろん彼はユーチューバーだ。
もしも7、8年くらい前の自分に「2020年頃にはボカロ出身の歌手と、ユーチューバーが大人気になっているよ」と教えたとしても、絶対に信じないと思う。
未来を予測することはかなり難しい。
iPhoneだって最初は使いづらいと言われていたし、一度落ち目になった有吉がここまで復活するとは誰も思わなかったはず。
つまりは、元相方の森脇氏がこれから芸能界で大ブレークする可能性だって大いにあるし、小向美奈子氏がまたこっちの世界に戻ってきて、今とは違う形で世間の注目を浴びる可能性もあるということになる。
別に森脇氏と小向氏を舐めているわけではないし、後者に至っては舐めるのも舐められるのもやぶさかではないけど、現在自分が何を「舐めているか」をよく考えれば、将来流行るものを予測できるのかもしれない。
なので、一度立ち止まってよく考えてみよう。
まず私は、「授かり婚」を舐めている。
「できちゃった婚」の印象があまりにも悪いからといって「授かり婚」はないと思う。
もし友達に真顔で「俺たち授かり婚なんだ」と言われたら、どう返答すれば良いのだろう。
「じゃあ、コウノトリに感謝しないとだな」とキザに決めろとでも言うつもりか。
でもこの言葉だって将来はだいぶ流行って、田舎のおばあちゃんとかでさえ「あら、さず婚はめでたいわね」とか言うかもしれない。
なので、これだって舐めてはいけない。
次に私が舐めているものは、「アマゾンのレビュー」だ。
これはかなり舐めている。
購入した商品のレビューを星4つにした理由が「商品に全く問題はなかったのですが、配達業者さんの態度があまりに悪くてがっかりしたので、5つではなく4つにしました」とか言う、なかなか手強い奴らもいるのだ。
星を1つにするクソレビューの内容がこれだったら、脳内が完全に決まっている感じがして愛嬌すら漂うけど、「星5つではなく4つにした私の冷静な判断」みたいな雰囲気がマジで超ヤバみ。
でもこれだって、将来的にはこのレビューのお陰で配達員さんの質が向上したり、評価が給料に反映されたりするかもしれない。
他には大人のおもちゃの系のレビューで、星5つをつけた内容が「最高でした。もしも購入を悩んでいる人がいたらオススメです。女性にプレゼントしても喜ばれますぞ」というのもある。
「ますぞ」ときたか。
変態性がだいぶ伝わるけど、これだって将来的にはどうなるか分からない。
何が分からないのかも良く分からないけど、星が5つなら買いたくなってきますぞ。
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