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【人生初】漫才のネタ考えました【相方はいない】

ブラックマヨネーズの漫才みたいなテンションで読んで貰えると理想です。

【波動拳】

【入場】
B: 「波動拳 波動拳 波動拳」
A;え~、どうもよろしくお願いしま~す
B: はい、お願いします
A;最近ハマってるものって何かありますか?
B: ハマってるもの。まぁカレー、とかですかね。
A;お前まだカレーにハマってんの?
B: そうですねぇ、ハマってますね
A;なんかそれずっとじゃない?何年くらい?
B: かれこれ…10年くらいかなぁ…
A;そうだよ、10年近くハマってんだよ。お前は。カレーに。カレー如きに。
B: カレー如き?
A;俺は【最近】何かハマってないか?って聞いてんの
B: 最近…どうですかねぇ、そっちは?
A;俺はねぇ、ちょっとアニメにハマってんだよね。
B: アニメ?マジで?珍しいね。お前が?アニメ?
A;そうそう、アニメって引きがあるじゃん。オタクどもの
B: どもって言い方はちょっとね
A;だから詳しくなれば、多少俺等に好感持つ奴も増えるかなって
B: 奴って言い方もね、ちょっとどうかと思いますけどね。
A;それで今見ているアニメ…ちょっと待ってやっぱ俺我慢ならねぇわお前何ださっきの?
B: …は?
A;お前さっき出てくる時何やった?
B: は?
A;何やったかって聞いてんだ!
B: は?
A;は?じゃねぇよ。てめぇがさっき舞台に出てくる時やってた事だよ。
B: え?別に…小走りで普通に出てきたけど。
A;普通に出てきてねぇよ!波動拳出してただろ!
B: 波動拳…
A;あてつけか?
B: え?
A;俺へのあてつけなのか?あ?
B: 何がだよ?
A;俺がいくら練習しても波動拳出せないからって、その当てつけなのか?!!!
B: いや、そんなはず無いだろ、ってか今漫才中なんだからさ
A;あぁ!ンな事は俺が一番分かってるわ。お前なんかよりずっと分かってるわ。漫才の舞台でいきなり波動拳ぶっ放したのは、どこのどいつじゃあああああああああああああああ
B: そんな怒んなよ。俺達まだ無名だから、せめて特技でも見せて
A;特技を漫才にすべきだろうが!俺達の特技が漫才であるべきなんだよ!じゃあ何か?俺が昔ゴールキーパーだったからって出てくる時セービングしたか?川嶋みたいに横に飛んだか?飛んでねぇだろ!漫才しに来たんだからな!特技を披露しに来たんじゃねぇからな!
B: え?お前ゴールキーパーだったの?
【しばき】
A;そういう問題じゃねぇだろ。
B: 殴ったなてめぇ
A;俺がどのポジションやってたかの話してんのか?それが今重要か?重要なのは何だ?言ってみろよ。
B: 波動拳…
A;漫才だろうが!客引きまくってんだろうが。そもそも人に当たったらどうするつもりなんだ!!
B: 当たるって何が?
A;波動拳が!!
B: 当たらないように撃ったよ(波動拳)
A;また出しやがったなてめぇ!また出しやがったなてめぇ!!!!!
B: なんだよ、こんなもんいくらでも出せるわボケ!ホラホラホラホラ!(波動拳連発)どうだどうだどうだどうだ。
A;この肥溜めがあああああああああああ!
B: 俺はお前と違って波動拳を撃てるんだよ。【人に当たらないように】な!
A;やっぱりかてめぇ、やっぱりそうだったんだなてめぇ
B: 何が?
A;肥溜め野郎の分際で、ただ波動拳撃てるってだけで優越感持ってやがったんだな?
B: あぁそうさ。お前は俺に劣等感抱いていたって訳だ!波動拳打てねぇからな!
A;解散じゃあああああああああああああああああああああああ
B: あ?!
A;ネタ書けねぇてめぇはコレで終わりだ。漫才師としてのキャリアにたった今終止符が打たれたんだ。歴史の舞台から消えろ。
B: あぁそうかよ、じゃあお前は何か?これから家に帰って波動拳が打てない相方探しか?
A;波動拳打てないって言うなてめぇ!
B: お前は波動拳が打てない!
A;波動拳打てないって言うなてめぇ!!!!
B: お前は波動拳が打てない!いくら練習しても打てない
A;ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
【しばき】
A;いった…
B: これはさっき殴られた分
【しばき】
A;いてぇ!
B: これはカレーの後に【如き】を付けた分。そしてこれが…真空ぅぅぅぅぅぅぅぅうううう波動拳!!!
A;ぐあああああああああああああああああ(倒れる)
B: 今まで散々威張り散らしてくれた分だ!!
A;ついに真空波動拳まで撃ちやがったな…
B: お前も真空波動を出せれば真空波動同士で相殺出来たのになぁ!真空波動はおろか普通の波動拳も出せねぇもんなぁ!
A;もう終わりだ…俺達の関係はもう終わりだ…相方に真空波動打つようなコンビはもう終わりだ!
B: お…おい…泣いてんのか?
A;相方に…波動拳打たれた…前代未聞のコンビだ…漫才中に、相方から波動拳打たれた…真空で打たれたんだ!
B: わ…悪かったよ…
A;悪かったで済むか。波動拳打たれたんだ…そして俺は波動拳を打てない…毎日練習してるのに…かめはめ波も打てない。
B: かめはめ波は俺も打てないけどな…
A;知るか…畜生。波動拳を打てない奴の気持ちは、波動拳を撃てる奴には分かんねぇんだ。
B: でもお前は昇龍拳が撃てる。
A;…
B: 俺は知っている。お前は昇龍拳が撃てる
A;そうかもしれねぇけど。昇龍拳は知らない人が見たらただの変なアッパーカットだ。インパクトがねぇ!しかも現実では人は3メートル近くジャンプして上から襲いかかってはこねぇ!
B: 無敵がついてる。昇龍拳を撃っている時、お前は無敵だ。
A;無敵がついてるかどうかが客に分かるか?!!!
B: 分かる奴には分かる!そもそも波動拳の話も、分からない人にはさっぱりだ。
A;う…嘘だろ?波動拳を知らない人なんて…この中に波動拳を知らない人がいるってのか…?!
B: 多分結構いる。俺が思うに…
A;このネタ…失敗だったのか。俺はウケると思ったのに…
B: でも分かる人には分かる。それでいいじゃねぇか。そんなもんさ。これからのお笑いは。俺はこのネタ、好きだぜ。
A;相棒…
B: だから見せてやれよ!お前の昇龍拳!お前の魂の昇龍拳!
A;相棒!
B: いけ!見せてやれ!相棒!
A;行くぜ!昇龍拳!昇龍拳!昇龍拳!昇龍拳!昇龍拳!昇龍拳!
B: …
A;お前のせいで滑っちまったじゃねぇか!
B: もういいよ
『どうもありがとうございました。』

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