朝晴れを報せる曲。

「ジブリ、実は見たことないんですよねぇ」
と、たまたま飲み会の席で一緒になった、入社三年目くらいの男子の言。
最近は珍しくないようです。

とりあえず、まず『トトロ』みよっか。
から、始めてもいいと思うんですけどね。


みなさん、おはようございます。
毎週日曜日の朝、『にちようびの音。』です。

つい最近、何十回目かの『トトロ』を見ました。

情感たっぷりの田園。
雨、風、お弁当の質感。
家族の慌ただしい引っ越しと新生活風景。
山を飛び越え、野を猫バスで駆ける爽快さ。
絵(画)と音の力を感じますね~。
トトロ大好きです。


が、今日の私は、ここで『もののけ姫』を推します。

『もののけ姫』は、ご存知の方も多いと思いますが、室町時代の日本を舞台に荒ぶる神々と人間との争いを描いた、大作アニメーション映画です。

冒頭のタタリ神との衝突にはじまり、西へと旅するアシタカの軌跡。
そこからアシタカは西の地で様々な物を見聞きし、サンという山犬の少女と出会い、硝煙弾雨を駆け抜けてひとつの境地に辿り着きます。

ふりかえると、序盤の濃密な構成に驚きますね。
タタリ神から呪いを受け、村を追放され西へと旅立つまでが、ものすごくコンパクトにまとまっています。

さらに、私が今日推したいのが、この曲。
久石譲さんの『アシタカとサン』。
今回も劇伴です。

久石譲さんはたくさんの曲を手掛けられている巨匠ですが、私はこの『アシタカとサン』と、『summer』が特に好きですね。

『アシタカとサン』は、視聴された方ならピンとくると思いますが、ラストに流れる曲です。

夜明けとともに、騒乱の終わりを告げる曲。
それが日の出と共に、ゆっくりと流れだします。

あたりは急に静やかになって、周囲の草原がさわさわと風になびく音も聞こえてくるような、穏やかな雰囲気が陽光とともに場にたまりはじめるのです。

そんな中、最後に言葉を交わすアシタカとサンの姿が、あたたかくて、ちょっぴり切なくて、とても印象的なシーンでした。

おかげで、私の中では「朝晴れを報せる曲」のような印象になった『アシタカとサン』。
とても好きな曲です。

まさに、日曜日の朝にうってつけ。
それではみなさん、よい一日を。


追伸
『金曜ロードショー』で昔、映写機を回していた「フライデーおじさん」。
あのひともジブリ生まれなんだけど、まァそれは別の話になるかな。

最後までお読みいただきありがとうございます。ぜひ感想を聞かせてください。