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掌編小説マガジン 『at』

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掌編小説マガジン at(あっと)。 これまで、ななくさつゆりがwebに投稿した掌編小説を紹介していきます。 とりあえず、100本!
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#ショートストーリー

情景83.「薄暮れ」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「薄暮れ」です。 涼しい夕の頃合い。 冷蔵庫を開け、手に取って“カシュッ”と音を立てる。 おビール様はいつも、キンキンに冷めてて美味しい🍻✨ 私はお酒をそこそこ飲む感じです。わりかしビール党🍺 夕から夜にさしかかるこうした頃合いがとても好き。 狭間の時間帯の落ちついた感じ。 そうした頃にひとつ、いただいて過ごしたいものですね。 今日も一日、おつかれさまです。 もし朝にお見かけいただけたのなら、おはようござ

情景210.「ハイドアウト」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「ハイドアウト」です。 金曜日の夜に、オーセンティックなバー。 重たい扉を開いてみよう。 今週もおつかれさま、ってね。 “ハイドアウト”とは、かくれが的な場所のことです。 金曜日の夜に落ちついた大人の雰囲気たっぷりな情景。 お楽しみください。 ※※『あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺めるように情景を思い描ける、ちょっとしたお話のあつまりです。※※ どこから読んでも大丈夫。 ぜひ、目次から好きな情景を

情景293.「カフェトーク、ゆる」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「カフェトーク、ゆる」です。 カフェで、とりあえずゆるーく話す。 とりあえずお茶しよ! ユルい。楽しい。 さァ、お店出たら次はどこへ行こっか。 余談ですが、こうした軽快なやり取りは、書いている方も楽しいものです。 キーを打つ指が軽くなると言うか。 書いていて調子がいいときの、スポポポポーンと指がはじける感じ。 静かな快感です。 ともあれ、お楽しみください。 ※※『あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺

情景160.「部屋の片隅で、静かに明滅する」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「部屋の片隅で、静かに明滅する」です。 ただ静かに吹かすだけの情景。 なんだか、図らずもとても静かで穏やかなものになった気がします。 私的には珍しく、煙草を扱った情景です。 私は吸わないんですが、創作に出てくる煙草を吸う姿や仕草には妙にひかれるものがあります。 ……わかります? ブラックラグーンのロックとレヴィとか。 儚げだなって、なんとなく。 ※※『あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺めるように情景を思

情景136.「異郷、天の鏡」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「異郷、天の鏡」です。 日々が慌ただしいと、どこかへ旅したくなっちゃいますね。 旅したい。 旅をしながら書いて、発進して、得たものを糧にまた旅に出て。 そんなライフに憧れます。 「旅したい」、の旅の現地の情景です。 前話、情景135【機上をゆく路】からご覧いただけたらなお素敵。 おたのしみください。 ※※『あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺めるように情景を思い描ける、ちょっとしたお話のあつまりです。※

情景#01.「目で景色を抜く」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景・追録』から「目で景色を抜く」です。 休日にちょっと外でお散歩。 晴れた日に橋を渡る。そこで目にしたもののこと。 瞬きはシャッターのように。 好きなフレーズです。 目にしたものをその時の自分に焼きつける。 良い景色を捉えたら、それを誰かに伝えたくなりますよね。 なにげない行動が習慣になると、きっと自分のQOL的なものも変わっていくでしょう。 眺めることを楽しむこと。 ありふれた景色が印象的な記憶に変わる情景で

情景259.「朝の感度」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「朝の感度」です。 朝がきて、 起きる? 起きない? そんな情景。 スマホが手からするりと。 重力にしたがって、 のしかかり。 アレ、意外と痛いですよね。 鼻梁(びりょう:はなすじ)とかに当たったらもうたまりません。 ご用心を。 ※※『あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺めるように情景を思い描ける、ちょっとしたお話のあつまりです。※※ どこから読んでも大丈夫。 ぜひ、目次から好きな情景をえらんで読ん

情景71.「碧海の底」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「碧海の底」です。 なだらかな海の底に寝そべって、空を見上げてみる。 そこから太陽のきらめきを眺めていたいと思った。 一見してファンタジーですよね。 でも、情景は自由だからいいんです。 海に光が差し込む様子を下から思いっきり見上げる。 ファンタジーですが、昔から夢のように憧れる情景です。 水面に光が差し込んで、海底は穏やかで、明るくてしがらみを感じない場所。 ふわふわしていて好きですね。 実はこの情景、

薄れゆく夏の陽【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『薄れゆく夏の陽』です。 都会を「向こう」と呼び、故郷(こちら)に戻ってきた青年・染谷修司。 彼はそこで、女子高生の涼香と再会します。 都会を「向こう」と呼び、向こうでがんばってきた青年が、故郷(こちら)でのひとときを過ごすショートストーリーです。冒頭で、夏の夜の情感を味わってください。 実は、ほぼ4000字で〆ることを最初から決めて書いた掌編です。 なので、今こうして振り返ると、もうちょっとじっくり長めのお話にしてもよかったか

言葉が焚きつけてくる【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『言葉が焚きつけてくる』です。 焚きつけてくる、とは。いったい、何が何を? ぜひ、読んでみてください。 これは、創作活動を続けるとあるふたりのショートストーリーです。 創作をつづけていると、自分以外の誰かが手がけたものを、必ずどこかで見ることになりますよね。 時には自分の意思と関係なく、巻き込まれ事故のように、他人の成果や鮮烈な創作物を目にしてしまうこともしばしば。 自分が踏み込んだ分野で。 はたまた自分とは全く違う領域で。 奮

そばにいる彼は空気のようで【掌編小説 at カクヨム】

【カクヨム掌編小説】『そばにいる彼は空気のようで』 今回ご紹介する掌編小説は、カクヨムに投稿している『そばにいる彼は空気のようで』です。 いつもふたりでいるときの落ち着いた雰囲気がすき。 ふたりでいる時間が経つほどに、目新しさも新鮮味も薄れていくのかもしれない。 それでも、それは失くしてしまいたくない。 そんな彼と彼女の思いが穏やかに交差する、大人の恋愛掌編です。 なお、こちらの掌編ですが、ありがたいことに大変ご好評いただき、2021年に新潟のキャスdeわらしべ企画様の

あのひとを追う僕は【掌編小説 at カクヨム】

【カクヨム掌編小説】『あのひとを追う僕は』 今日もあっづいですね。おはようございます。 今回ご紹介するのは私がカクヨム(※)に投稿している掌編小説『あのひとを追う僕は』です。 (※カクヨム:KADOKAWAさん運営の小説投稿サイトで、私もそちらに色々小説を投稿しています。) あのひとを追っていた「僕」のひと幕。 するっと読める恋愛掌編です。 ぜひ読んでみてください。 小さなころはきっと、こうしてお姉さんに手を引かれていたこともあったのだろう。 こういうことって、たぶん

あの音。【掌編小説 at Prologue】

【Prologue掌編小説】『あの音』 小説1本あたり2,000字までのショートストーリーを楽しめる投稿プラットフォーム『Prologue』にこちらの掌編を置いています。 500字もない、すぐに読める掌編です。 タイトルは『あの音。』 何の音か想像しながら読んでいただけると嬉しいです。