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掌編小説マガジン 『at』

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掌編小説マガジン at(あっと)。 これまで、ななくさつゆりがwebに投稿した掌編小説を紹介していきます。 とりあえず、100本!
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#ふるさとを語ろう

情景34.「紙障子の向こう」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「紙障子の向こう」です。 座卓でペン一本。 ざぶとんにあぐらして原稿に向かう。 そこに照りを添えてみたかった情景。 ところで、紙とペン、さいきん使ってます? 小説やエッセイは、紙とペンさえあればできる創作活動ですが、最近はなんでもパソコンとスマホで済んでしまうので、むしろ紙とペンを使う機会が減っているのかもしれませんね。 私の場合、アイデアを書き出したりする際にペンを走らせますが、それも最近はパソコン上で

情景204.「朝の里雪」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「朝の里雪」です。 朝と雪の情景。 ふだん雪が降らない地域だと、朝起きて雪が積もっている衝撃とはなかなかのものなのです。 ついうれしくなるというか。 雪って、降ったらうれしいですよねぇ! 積もれば気持ちは浮き上がるようです。 という、九州人の感覚。 福岡も糸島も雪がまったく降らないというわけではないのですが、(山の方は結構積もる。糸島なら雷山のあたりとか)やっぱり雪が降り出すと「おっ」ってなりますね。 よ

情景52.「陽だまりとピアノ」【掌編小説 at カクヨム】

今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「陽だまりとピアノ」です。 駅の改札を抜けた先。浅黄色の陽だまり。 一台のピアノがそこで静かに時を過ごしている。 通りがかった、野良のピアノ弾きたち。 この情景は、情景51「降車駅のピアノ」から情景53「野良のピアノ弾きたち」の続き物になります。 ぜひ情景51から読んでみてくださいね。 駅や広場にあるストリートピアノ。 実はこの情景にはモデルとなった駅があって、 故郷の福岡県糸島市にある、筑前前原駅です。