情景194.「朝、土鍋で炊飯」【掌編小説 at カクヨム】
今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「朝、土鍋で炊飯」です。
アク(灰汁)と戦うなんとやら。
灰汁、取ります?
私は場合によりけりかな。
土鍋でお米を炊く。
蓋を開けるとぶわっと湯気が立って、その奥で「米が立つ」というのを目の当たりにする。
……本当に、湯気が「ぶわっと」あがるんですよ。ふわっとではなく。
最初はステンレス鍋だったかな。
高校生ぐらいの頃、母がしばしば炊飯器以外でご飯を炊くようになり、炊いた余りは冷凍して使う、といったスタイル