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コミュニティに助けられ、そして凹み、やっぱり助けられた話

この記事は、Japan Dreamin' Advent Calendar 2020 の15日目の記事です。
そして、はじめまして!NPO法人ACEの山下と申します。Salesforceユーザグループの一つ「NPO分科会」のリーダーをしています。

これから書くのは、今年私に起きた個人的な出来事です。読んでくださる方にとって、NPOの中の人がちょっと身近になったり、なんだかんだ今年も頑張ったなと思えたり、何かの「背中ポン」になったらいいなと思っています。気になるところだけでも、ぜひ見てってくださいませ!
(この記事は、Admin女子部のLT大会でお話した内容をnoteに書き起こしたものです )

NPO分科会ってどんな会?

NPO分科会は、主に非営利団体のSalesforceユーザを対象としたグループです。そもそも、何故NPOがSalesforceを使っているのかと言えば、Salesforce社の社会貢献活動「1-1-1 モデル」の一環で、一定の基準を満たす非営利団体は10ライセンスまで製品の寄贈(無償提供)を受けることができるから、に他なりません(これって本当にすごいこと!ありがとうございます!)。現在、日本では約1300の団体が寄贈を受けているそうです。

ただ、みなさんご存知のように、ライセンスだけあってもSalesforceを活用できるわけではありません。専門性のある人がいなかったり、活用のためにお金をかけることが難しい団体も多い中で、どう自分たちが望む形でSalesforceを活用できるようになるか。「ひとり情シス(往々にして他業務と兼任)」も多い中で、どうモチベーションを保つか。そんな難しさを私自身も感じているからこそ、情報をシェアしたり、悩みを共有したり、成功を喜び合ったりしながら、そこに集まる人たちが「明日もがんばろう」と思える場になることを目指して、NPO分科会は活動しています。

NPO法人ACE(エース)とは

ACEは、「子ども、若者が自らの意志で人生や社会を築くことができる世界をつくるために、子ども、若者の権利を奪う社会課題を解決する」ことをパーパス(団体の存在意義)に掲げ活動している日本生まれのNGOで、世界で1億5200万人、世界の子どもの10人に一人がしていると言われる「児童労働」をなくすため、日本、インド、ガーナで活動しています。

予想もしていなかった事務所閉鎖

そんなACEの組織としての、2020年一大ニュースは「事務所を手放したこと」。これまで東京都台東区に事務所を置き、日本での活動拠点としてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、スタッフが集まって仕事をする場としての事務所は持たないという選択をし、現在も全スタッフが在宅勤務で業務を行っています。

方針決定から事務所閉鎖までのスケジュールはこんな感じ。
3月末:全スタッフが在宅勤務に移行
4月下旬:事務所を引き払うことが決定
6月下旬:県をまたぐ移動制限の緩和を受け、事務所の片付けを開始
7月末:事務所引き渡し

方針決定から引き渡しまで時間があるように見えますが、ゴールデンウイークをはさんだりしているうちに、あっという間に気付けば6月半ばを迎えていました。
元々在宅勤務メインのスタッフもいて、SalesforceやOffice365等を活用し、事務所に来なくても問題なく業務を行える環境は整っていましたが、とは言えそれも事務所がある前提。いざ事務所を閉めるとなると「電話はどうする?」「倉庫の備品や書類はどこに?」「ファイルサーバのデータはどうしよう?」など、これまで考えたことのない課題がワラワラと出てきます。元々事務所を持たない運営をしている団体のお話を参考にしつつも、それですべてが解決する訳でもなく、何をどう進めれば・・・と悩んでいた時に(たまたま)参加したのが、NPO分科会で知り合った、認定NPO法人カタリバの岩澤さん主催のNPOのIT担当者向けワークショップでした。

悩みを共有したら、神が現れた!

ワークショップ本編の内容も素晴らしかったのですが(それは別の機会に)、その懇親会で「今こういう状況なんだよね・・・」とぼやいたところ、「それをネタにワークショップをやろうよ!」と言ってくれる神が現れたのです✨

そして迎えた7月はじめ。有志のメンバーが集まってくれ、「もし急に事務所がなくなることになったら? ACEの山下さんの悩みをケースに業務ハック!」というお題で、ワークショップが開催されました。
その中で実際の課題に対する具体的な提案やサービスの紹介をしてもらったことで、解決の糸口が見え、自信をもって進められるようになったのはもちろん、サポートしてくれたみんなの存在を感じたことで、私は「一人だけど一人じゃない! *」と私自身のやる気も倍増し、無事、期限までに事務所を引き渡すことができたのでした。
*この名言については、以下の岩澤さんのnoteをぜひご覧ください!

「Trailblazers Virtual Talk 2020」のその裏で

既に長くなっていますが、次は凹んだ話。
7月上旬に開催されたTVT、みなさんは参加されましたか?本編のトークはもちろん、懇親会で久しぶりにコミュニティのみなさんとお話することができて、私自身とても盛り上がりました。

が、その翌日、自分でもびっくりするくらい、凹んだのです。凹んだ理由は、たぶん、このような状況下でも前に進んでいる人たちの姿を目の当たりにして、自分とのギャップに気づいたから。
ちょうどその時の私が、やる気満々期でなかったこともあり、「愚痴を言うことすら、頑張ってる証じゃん・・・」と謎の凹みループに入りました。
ただ、ある程度のところまで凹んだら、あとは浮上するしかないわけで、周囲の人に話を聞いてもらったり、(相田みつをさんの言葉を拝借し)「がんばれない時もある、にんげんだもの」と自分に声をかけながら、「それも私だ」と受け入れ(るよう努め)たのでした。

届いたびっくりオファー

”みつを力”で復活しつつあったTVTの5日後、びっくりするオファーが届きます。それは、Salesforceユーザーグループが年に一度開催しているイベント「第8回Salesforce全国活用チャンピオン大会」の司会の依頼でした。
元々話す仕事が好きで、ACEのイベントでも司会を務めることが多く、もっとそういう機会を増やせたら、とは思っていたけれど、このような依頼をいただけるとは想像もしておらず。
「何故今、この大役を私に?」と思った時に浮かんだのは、私がユーザグループ運営に携わっていることに加えて、この検討に関わっているであろう面々が、私が過去にオンライン配信(その名も「ミホコの部屋」)を行っていることを知ってくれていたからなのではないか?ということでした。(実際の検討プロセスは聞いていないので、あくまで想像ですが)

力をくれたのは、やっぱり・・・

そして迎えた8月下旬。これまで経験してきた「自分が書いた台本、かつ参加者が目の前にいる状況で進行する」のとは異なり、「テレビ局のようなセットの中、他の人が書いた台本をカメラ目線でテンションを保ちながら話す」ということは想像以上に難しく、前日のリハーサルでは、関係者のみなさんをかなり不安にさせたことと思います。そんな時にも励まし続けてくれた運営のみなさんには、感謝しかありません。

そして、「オラに力を・・・」と思って投稿したFBのつぶやきに、コミュニティでつながるみなさんが寄せてくださったメッセージが本当に力になりました。「こんなにみんなが応援してくれるなら大丈夫だ!」と思ったら、すーっと不安が消えていった感覚を今でも覚えています。
結果、できなかったこともたくさんあったし、反省もあるけど、でもちょっと大げさに言うと、その至らなさも含めて、あの場所に立ったからこそ見えた景色があったと感じています。あの場に関わったすべてのみなさまに、ありがとうを伝えたいです。

" I " を出したら、"愛" が返ってきた!

ここまで振り返って思うのは、私が " I " を出したからこそ、機会やサポートという "愛" が返ってきたのではないかということ。

ちなみに、これは私のオリジナルではなく、星読みのyujiさんという方の言葉です。
いわゆる”星占い”への距離感は人それぞれだと思うのですが、興味があることや困っていることを表明したり、キャラを出すことで、思ってもみない機会やサポートがやってきたということは、何となく理解いただけるのではないでしょうか?
★気になる方は、以下の記事もぜひ!

さいごに

きっと、きっかけは、自分から取りに行っても、来た波に乗るのでも、どちらでも良いのだと思います。すぐに何かにつながらなくても、きっと見ていてくれる人がいる。だから、僭越ながらお誘いを。
あなたの " I " を出してみませんか?

もちろん、 " I " を出そうと思って、結果「思っていたようにできなかった・・・」と思うこともあります。そんなときは、ここ(コミュニティ)でなぐさめ合いましょう。そんな一歩一歩も、私たちの大事な歩みだと思うのです。

ながーい文章をお読みくださり、ありがとうございました。みなさまとオンラインで、そして、またいつか対面で、お会いできることを楽しみにしています。

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