【リストラ⑤】入社

入社した1990年、日本は空前の好景気が到来しており。どの企業も、今では聞き慣れない“青田買い“と呼ばれる、新卒者の早期人材確保を図っていた。
私もその恩恵を受け、全く苦労せず入社できたのを記憶している。

世の中は好景気に浮かれ、世の中の新卒者が簡単に会社を決めていた様に思う。

新入社員は数ヶ月本社で研修を受け、各部署に配属されていった。
事業部と言われている製造部門にいく者もいれば、本社に残る者
大半の人間は営業拠点に配属され、日本全国に散らばっていった。

初めての配属は名古屋だった
この時は、まさか10年以上名古屋で営業をし続けるとは想像していなかった。

旅行以外で近畿地方から出たことがなく、当初は名古屋のなんとなく閉鎖的な雰囲気に馴染めない上に、学生気分が抜けず、仕事に打ち込むという気概もなく、日々を過ごしていた。
働くなら規模が大きい首都圏を希望していたのだが、希望叶わず名古屋の営業部署で工場に商品の受発注係の仕事から始まったのだ。

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