【リストラ⑥】入社ー2

名古屋での日々の生活は、 6畳1室に先輩と同室の単身寮、7時出勤、その後事務所の掃除 今どきのブラックな労働環境だが、30年前では普通?という感じだった。8時半から業務が始まり、朝礼、社員全員で社歌と社是の斉唱、オーナーへの礼賛、責任者の所感、まるで宗教儀式のような30分、その後席に着く。
前述の通り、商品の受発注業務の開始。テレタイプという画面なんかついていない、電子タイプライターみたいな機械を操作し、得意先からかかってくる電話注文を工場にオーダーしていく。メーカなので、得意先から来る発注のロットは100個とかいう3桁単位を想像していたが、10個とか端数の6個とか、まるで小売店に売るような注文、これでもメーカ?効率悪ーーー
品番を覚えたり、受発注のコード(テレタイプなので、専用の言語で工場にオーダーする)を覚えたりと、一日があっという間に過ぎ去っていく。
私の中のメーカーのイメージがどんどん変質していった。
その要因は何個かある。まず 品切れ・・・・

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