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日々是紅茶⑬「グアテマラハーブと紅茶」

シンプルな紅茶も毎日飲んでいるのだが、ついついマニアック?なものに惹かれてしまうので、備忘録で書いておきたい!

今日は、先日思いがけず出会ったグアテマラのハーブを早速淹れてみた。
「テーデリオ」というらしい。
グアテマラに滞在していた方でも、あまり見かけたことがないという、とてもレアなハーブのようだ。
見た目からは何かの花の蕾と萼のようだ。
なんとも可愛い姿。

マヤの文化を今でも色濃く受け継いでいるといわれるグアテマラの人は、ハーブを健康のために飲むこともあるけれど、どちらかというと、魔よけや浄化の意味合いで、使用することが多いとか。

そんな話をマルシェで聞いていたから、なんとなく少し背筋が伸びてちょっとドキドキしながら淹れてみた。
マルシェの様子は、こちらの記事↓


分量レシピは分からないので、とりあえず紅茶と同じ感覚で、
「ハーブ3g/お水300cc」をお鍋に淹れて先ずは5分煮だしてみる。
少し淡いピンク色が浸出してきた。

花びらに見える部分は多分萼
真ん中の白っぽいところが蕾


香りも出てきたけれど、なんていうのかな、お花の香りというより樹木の香り。
エスニックな雑貨屋さんで焚かれているお香のような香木のような。。
カレー研究家の水野仁輔さんの言葉を借りたら、「アーシー」な香りというか。
私の語彙力で表現がしにくいのだけれど、濃密な奥深い香りがした。

どうやら「テーデリオ」はシナノキの仲間「西洋菩提樹」らしい。
「西洋菩提樹」と言ったら、「リンデン」。
リンデンの花と葉っぱのハーブは、ブレンドに使ったことがあるが、この形のまま乾燥させている花を見るのは初めてだった。
そして、香りもリンデンハーブとは全然違う香り。

蕾の大きさも色も香りも違うから、木の種類が違うのかも?



菩提樹と言っても、日本の菩提樹とはまた種類が違うようで、西洋菩提樹は花の香りがよく、葉の形も可愛いのでヨーロッパでは街路樹になっているとか。
スペイン領であった時代に持ち込まれて、グアテマラにも育ったのかもしれない。
実際にグアテマラの公園にもこの木は植わっているのだろうか。
葉っぱが大きく、いい木陰になりそうだ。

さて、5分煮出しではうっすらピンク。
更に10分煮出してみると、香りもだいぶ出てきた。

10分でだいぶ色も香りもしてきた


いざ試飲。
単体で飲むと、香りがユニークな反面、味はくせがなくまろやか。
リンデンハーブの甘さとはまた種類の違う濃密な甘さと奥深い大地の香り。
せっかくなので、濃密な甘さをイメージする紅茶と、お仲間だと思われるリンデンハーブをブレンドしてみた。


テーデリオと紅茶とリンデンのブレンドも


一回目はセイロンティーの甘い香り系「サバラガムワ」で試し、二回目は「キャンディー」で試したが、やはり「サバラガムワ」の方が合っていたかも。
くせがない分、香りのイメージを活かせたら、もっとおいしく楽しめそう。
もう少し色々やってみよう。


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