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パンっと開ける世界
例えば、語学学習をしているとします。毎日、毎日コツコツと勉強をしていても、なかなか実感として学習度を実感することはできません。スポーツと同じで、出来るようになるには相当な時間がかかります。出来ているのか?成長しているのか?と迷ってしまう、所謂”伸び悩み”の時期は必ずあると思います。そこを反復練習を繰り返していると、知らない間に”壁”を超えていくことは後から気づきます。
これを書きながら調べていると、そんな停滞期のことを「プラトー期」と言うそうです。
プラトー(高原)期:今まで順調に右肩上がりで成長してきていたものが、横ばいになり成長が停滞してしまう時期のことを言います。学習曲線を描くと、右肩上がりから横ばいに変化した形が、ちょうど台地・高原(プラトー)の形のように見えることから、この名前が付けられたと言われています。
プラトー期は言語学習だけではありません。ダイエットや運動なんかもあると思います。そんな時はモチベーションアップが難しく、色々と悩んでしまう事も多いと思います。
実は私が1000時間取り組んだマインドフルネス瞑想も、振り返ってみると、そうですね半年ぐらいでしょうか?停滞期がありました。ちょうど、30~40時時間ぐらい過ぎたころだったと思います。朝、早く起きてルーティンで座るのはいいけれども、なんとなく集中できず、気持ちがあっち行ったり、こっち行ったり・・・という時期でした。
けれども、私の場合は毎日のルーティン化のお陰で、そのマンネリ期のプラトーを乗り越えることが出来たと思っています。それを感じたのが100時間を超えた辺りだったと思います。100時間を超えた頃から、自分自身の周囲との接触の仕方に変化が現れ、また、そのポジティブな変化に対する同僚・部下のフィードバックが「最近、変わりました」「最近、僕の話を聞いていただけれいる気がします」といったもので、より傾聴力が付いたんだと実感できたことでモチベーションが更にアップしました。
実際にこの100時間を超えた辺りから、自分自身の変化を感じることができます。
私が最初にマインドフルネスと出会った「マインドフルネスリーダーシップインスティテュート」の記事にこんな事が書いてありました。
起こってしまった本能的反応を、立ち止まって冷静に認識する。自分に起こっている状態を変えようとせずにしっかりと気づく。つまり二次的反応を、批判や判断ではなく、認識と言うプロセスに置き換える訓練をするということだ。本能的反応は4分の1秒の速さで起こると言われる。その後また4分の1秒で「ネガティブな反応はいけない」と言う批判が起こる。この瞬時のプロセスに対し、意図的に立ち止まり、認識する方向へ変えていくこと、果たしてこれは訓練可能であろうか?
答えはイエスである。
私は周囲が出来ないことをイラッとしたり、カッとなったり、ネガティブな状況を感情で表すことでストレス発散をしていた事を思い出します。自分自身はスッキリしますが、周囲はどうでしょうか? いいはずはありません。さらに、そういう反応をすることで周囲の自分への評価もマイナスになります。そこで、このマインドフルネストレーニングを通じて、まず自分の体に何が起こっているかを意識し、状況や感情を変えようとする前に、自分自身が感じていることを冷静に分析してみるようにしました。
立ち止まる⇒気づく⇒安定を取り戻す
「今、自分は怒っているな」
「今、自分は嫌な感情だな」
まずは、その自分が立ち止まって、自分に気づき、そして何にイライラするのか?何が気に入らないのか?を分析することで、自分自身の安定を取り戻して、どのように対処すべきかを相手に向かう前に自分自身で処理しやすくなります。
この「立ち止まる⇒気づく⇒安定を取り戻す」は簡単そうに見えますが、日常では、他者からのネガティブな働きかけなので、難しいです。けれども、このマインドフルネスを通じて、少しだけ「立ち止まる⇒気づく⇒安定を取り戻す」が出来るようになっています。そして、そんな自分と一緒にいる同僚たちは変化を感じてくれてフィードバックをくれたんだと思います。
人間社会で生きる以上、他者との関わりは避けて通れないというより大事なものです。その良好な関係づくりのためにも大事なことだと思っています。
皆さん、素晴らしい一日を!
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