ガリレオは地動説においてカスである #1
地動説と聞いてだれを思い浮かべるだろう?
中世で地動説を広めたコペルニクスか.楕円運動を発見したケプラーか.あるいは万有引力を提唱したニュートンかもしれない.
誰を挙げようと自由であり,批判するつもりもない.
しかし,個人的に許せないヤツがいる.
私は,こと地動説に関して,ガリレオ・ガリレイが過剰に評価されていることが断固として許容できない.
断言しよう.ガリレオ英雄視するヤツは,地動説の本質を理解していない阿呆である.皆さんはこの記事を読んでガリレオ神話から脱却していただきたい.
※ 厳密な考証,複数の文献を調べるといったことを行っておりません.
※ 私個人の偏見的で誇張した言葉で書いていること,ご了承ください.
1. ガリレイの功績
私はガリレイに功績がないと言いたいわけではない.ガリレイが天文学分野で以下のような発見をした。
月の凹凸の発見
木星の衛星の発見
満ちた金星の観測
主な功績はこの三つだろう.素晴らしい.彼は自身で改良した望遠鏡により,手の届かない天界の姿を露わにしたのだ.
しかし,これらはどれも「ただの天動説アンチ」でしかない.
2. ガリレイはただの天動説アンチ
ガリレイの功績が天動説の否定でしかない。一つ一つ追っていこう。
1.月の凹凸の発見
ガリレイは史上初,月の凹凸を確認した人物だ.
天動説界隈では地球以外の天体は完璧な球であると信じられていたため,月の凹凸の発見は天動説に大きな打撃を与えたのである.
しかし,この発見は地動説にとって損にも得にもならない.月の凹凸と惑星の運動には関係がないからだ.
よってこれはただの天動説アンチである.
2.木星の衛星の発見
天動説では,すべての天球は地球を中心に運動する.そんな中,木星を中心に運動する天球 (ガリレオ衛星) が確認されたのだから,天動説界隈からすれば衝撃的な報告であったに違いない.
しかし,木星に衛星があったからと言って,地球が太陽の周りをまわることに説明がつけられるわけではない.
要するにただの天動説アンチである.
3.満ちた金星の観測
この動画の 1:50 あたりを見ていただけるとわかりやすいが,当時主流の天動説 (プトレマイオスモデル) では金星は満ちることはない.この発見は天動説への明確な反駁となったのだ.
しかし,解釈によっては「金星は太陽の衛星である」というように受け入れることが可能だろう.
よってこれもただの天動説アンチに過ぎない.
以上のようにガリレオの発見は天動説の否定としては素晴らしい報告だが,地動説の証明としてはほぼ無価値である.「天動説 VS 地動説」の構図で語られて勘違いされやすいが,二つは厳密に分離されるべきなのだ.
3. ガリレイの主張は誤解だらけ
上の地動説支持においてガリレイの観測は無意味だったという主張で,私の話したいことは言い終えたため,ここからはガリレイの科学的な誤りをチクチク刺していこうと思う.
3.1 ガリレイは円に固執しすぎていた.
ガリレイとほぼ同時期の地動説天文学者にヨハネス・ケプラーがいる.
彼はガリレイよりよっぽど優れた学者であり,天文学を本当の意味で変えた天才物理学者だ.
彼の功績に「惑星の楕円運動の発見」というものがあるが,これが発表されてもガリレイは頑なにこの報告を受け入れなかった.
というのも,ガリレイの円運動崇拝はすさまじく,最も自然な運動は直線ではなく円運動だ!と主張したこともある.
3.2 ガリレイにとって重力は許せない存在だった
上のような主張をしてしまうのは,彼が重力の存在を考えられていなかったからだ.
地球が物体を引き付ける力(重力)がなければ,地面に水平に投げた物体はどんどん地球から離れていくはずである.
重力の存在を認められないが故に,円運動に固執せざるをえなかったのだ.
3.3 潮汐についての誤解
重力を認められなかったガリレイは,潮の満ち引きについても誤った解釈をしている.
潮の満ち引きは月の引力に起因する現象だ.これを初期に見出したのはやはりケプラーであるが,これに対してもガリレイは論を異にしている.
ガリレイは地球の公転と自転の作用により水の分布に偏りができるのだと主張した.大潮と小潮については公転が関係するものの,これは誤りである.
4. ガリレオは地動説においてカスである
以上のように,ガリレオは地動説支持としては的外れで,誤りのある主張も多かった.
こんなヤツに地動説の顔みたいな振る舞いをされることが許容できない.そうは思わないだろうか?
これで皆さんも,「地動説=ガリレオ」とほざくヤツに出くわしたときに,
「え? ガリレオの発見って木星の発見とかでしょ?あれって地動説的にはあんまり意味なくない? 」
と威嚇できるだろう.
正しい地動説解釈を広めるために,どんどん威嚇して敵を作ってほしい.
次の記事では,ガリレオが成しえなかった天文物理学の内容にする予定.
よろしければ次回の記事も読んでいただきたい.
ここまで読んでいただきありがとうございます.
※ かなり私個人の偏見的な誇張した言葉で書いております.
※ これもいつか記事にしようと思いますが,ガリレイは素晴らしい近代科学者の父です.威嚇して敵を作らないようにお願いいたします.
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