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自分が思うラジオの良さ

ラジオ(特に深夜ラジオ)を聞くことにハマって数年が経つ。一人で車を運転している際のお供として今や自分の中で欠かせないものとなっている。

高校生の頃全くと言っていいほどラジオを聞いていなかった自分がまさか今になってラジオを頻繁に聞くようになっているというのは当時の自分からは考えられない。テレビと違って映像がなく音声だけのメディアであるラジオは完全に衰退していく一方である、とその当時の自分は思っていた。

しかし、今になってその考えはガラリと変化をした。

確かにラジオはテレビと違って映像がなく音声だけでしか情報を伝えることができない。そのため、パーソナリティの表情や仕草などを見ることができず、リスナーはパーソナリティの声しか聞くことができない。

しかしそれこそがラジオの良さだと思っている。たしかに表情などは見えないため、聞いている側としては話している内容を想像しながら聞くことしかできない。だがそうした状況があるからこそ、「今こんな気分で話しをしているのかな」などオリジナルの解釈をしながら放送を楽しむことができる。

そして何よりもラジオの醍醐味は、パーソナリティとリスナーとが同じ時間を共有している感覚にさせてくれるところである。生放送をリアタイしているときにしかこの感覚を味わうことができないが、メールなどでリスナーの思いなどをパーソナリティなどに伝えるあの感覚は、ラジオ独特のものだと思っている。

以前に出川哲朗さんがオールナイトニッポンは生放送でないとというような趣旨のことを語っていた気がする(たしかあのちゃんのANN0のスペシャルウィークで言っていたかな)。今になるとこれを言っていた意味が凄くわかるような気がする。

テレビの生放送を見ていてもこのような感覚を持つことができない。それはテレビとラジオでは決定的に違っているところがあるからだと思う。テレビは番組のコンセプトなどに沿って出演者が一つの番組を作り上げていくのに対し、ラジオはパーソナリティそのものが一つのコンテンツとして番組が成り立っている点である。

そのため、ラジオではパーソナリティの素というものがすごく出ている。自分の身の上話や感じたことなどをありのままに話す。こういった普段は見られない素のようなものに触れられるというのがラジオの醍醐味だと思っているし、こういった部分に自分は引き込まれ、魅力を感じているのだと思う。

昨年の10月に東京国際フォーラムで行われた「あの夜であえたら」で言っていた「ラジオっぽさ」ってこういうことなのかな。久しぶりにあの演劇見直したくなってきた。円盤化してくれ~。




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