81. イギリス宗教改革
①薔薇戦争を終わらせたもの
イギリスはノルマン人が作った国。その後、フランスとの領土問題に荒れ、百年戦争。フランスのジャンヌ=ダルクの登場によって形勢逆転負け。イギリスは戦争の余波から貴族同士の争いが勃発、これが薔薇戦争。30年余り続いた薔薇戦争を終わらせたのがテューダー家だった。
テューダー家のヘンリ7世は反抗する貴族を星室庁裁判所で次々と処罰。地さらに地方はジェントリの自治に任せた。フランスは中央から長官を任命したわけだが、イギリスは違う。
②ジェントリの存在
主要な貴族は薔薇戦争で死んだので、下級地主層が勢力を伸ばした。このジェントリたちが革命の主役になっていく。
ジェントリはテューダー家から給与をもらっておらず、自立していた。毛織物産業に従事していた。大航海時代以降、着るもののニーズが向上したためだ。
ニーズが上がってくると、現状の土地ではさばききれなくなってくる。
ジェントリたちは入会地(共同の土地)に目をつけた。
みんなの土地だからジェントリが使っても問題ないな。と、柵をめぐらせ羊を放った。
これを第一次エンクロージャーという。規模自体は小さかった。
③ジェントリが反抗できる理由
ジェントリは金をもらっていなくても地方の自治を引き受けた。とても名誉なものだからだ。そこからの副産物もたくさんあったことだろう。
金をもらっていない地方の名主ということは、王に反抗しても問題ない。生活に支障がないからだ。
④常備軍がない。
イギリス最大の特徴が常備軍がないことだ。理由は簡単。
ドーバー海峡があり、敵がきてもゆっくり準備ができるからだ。
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