106.ブリュメールってなんだ。
霧のことです。
①総裁政府の成立
ロベスピエールが処刑されてから新たにできたのが総裁政府。五人で政治を決めていくスタイル。
政治が混乱すると必ず反乱が起きる。それも左右両方から。
旧ジャコバン派が合流して政府転覆を図るバブーフの反乱(陰謀)
フランス王政の復活を目論む王党派。
総裁政府1「困った・・・。誰かあいつらどうにかしてくれる奴はおらんのか?」
総裁政府2「そういえばトゥーロンの街を解放した軍人いたよな?」
総裁政府3「ナポレオンだろ。あいつすごかったよなー。」
総裁政府4「ナポレオンにお願いしようよー。どこいったあやつ?」
総裁政府5「・・・確か牢屋に入ってて処刑待ちだった気が。」
総裁政府12345「すぐにナポレオン連れてこい!」
ナポレオンは解放され、すぐに鎮圧に成功した。
総裁政府「素晴らしい。そのままイタリア方面の司令官を命ずる。」
対仏大同盟がフランスを飲み込まんとしている中、ナポレオンはイタリア方面の司令官に任命された。
ドイツ側の同盟軍に苦戦したフランスだが、ナポレオン軍は連戦連勝。オーストリアのウィーン目前まで攻め込み、講和条約であるカンポ=フォルミオ条約を結んだ。
そしてこれが原因で対仏大同盟は崩壊した。
②ナポレオン戦争はもう始まった。
オーストリア帝国を退けることにしたが、海を挟むイギリスには決定的な打撃を与えることができない。
だからイギリスの経済的重要拠点であるインドを叩くことにした。
ナポレオンのエジプト遠征である。ピラミッドを見上げ、栄枯盛衰を感じながらナポレオンは進軍する。
オスマン軍を蹴散らして、カイロに入場する。
イギリス「海軍のネルソンをエジプトへ送り、ナポレオンを蹴散らしてこい。」
ネルソン「は。」
アブキール湾にいたフランス海軍はネルソン提督に焼き払われてしまった。
やはり、海戦になるとイギリスは強い。
②第二回対仏大同盟
ナポレオンをエジプトに磔にしている間に、フランス本国を叩く。イギリスは第二回対仏大同盟を結成し、フランスへ襲いかかる。
総裁政府は為す術なく、攻め込まれていく。
総裁政府「どうすればええんじゃーーーーー。ナポレオンはどこだー。」
兵士「ご報告があります。総裁政府はどうやら対仏大同盟に対抗できておりません。」
ナポレオン「・・・。わかった。すぐに出発の準備をしろ。」
兵士「ナポレオン様、どちらに行かれるので?」
ナポレオン「決まっている。総裁政府の奴らではフランスが滅亡する。」
フランスへ到着したナポレオン。
ナポレオン「総裁政府の五人はどこだ。」
総裁政府「おお、ナポレオン待っておったぞ。早くイギリスをなんとかしてくれ。」
ナポレオン「黙れ。」
総裁政府「・・・聞き間違いかな?ナポレオン今なんといった?」
ナポレオン「もう貴様らに任せておけん。私は内政を掌握する。」
ナポレオンは総裁政府を打倒し、新たに統領政府を打ち立てた。一応三人いるが、第一統領として実質ナポレオンに全ての権力が集中する結果となった。
ナポレオン「敵は国内にはいないのだ。敵は外の王政の国々だ!」
これにてフランス革命は終焉を迎えた。
ラファイエットが種を巻き、
ロベスピエールが育て、
ナポレオンが刈り取った。
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