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51.リーダー不在の組織の生き残り。

①領邦の鍔迫り合い

 中世ドイツの続き。ドイツ人の皇帝がいなくなり、外国人を皇帝選挙で勝たせ、実質的な権力は選帝侯が握るという手法を取っていた。もちろん、教皇もそれを黙認し、皇帝権力が拡大することをよしとしていなかった。

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さて、神聖ローマ皇帝は選挙で決定する。

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次第に選帝侯の中でも、有力な領邦たちが出現してきた。日本の戦国武将みたいなものだ。

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有力な選帝侯たちは自分たちがそれぞれ地元で力を発揮できるように皇帝権力は弱めておきたい。

裏からドイツを牛耳っておけば問題ない。だから血なまぐさい争いをしてまで皇帝になろうとは思わなかった。皇帝をコントロールしたいのだ。

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②皇帝には雑魚がふさわしい。

 弱小貴族が皇帝になればいい。

選ばれたのは、スイスの田舎貴族だったハプスブルク家のルドルフ1世だ。50歳を迎え、もう先が短い人物。そして誰とも争うことがない腰抜け。周りからの評価は最低だった。

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この老いぼれが、実はとんでもない才覚の持ち主だったのだ。

また次回。


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