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スライドで授業する世界史

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#教育のICT活用

85. ステュアート家

①テューダー家断絶 「私はイギリスと結婚しました。」 そういったエリザベスは子供を作らずにそのまま家は断絶。 議会は次の王を選ぼうと探した。ヘンリ8世の姉がスコットランドへ嫁に行っている。その子孫のジェームズ1世をイングランド王として招くことになった。 ジェームズはスコットランドとイングランドを往復しながら小さな島の王になった。こうしてステュアート家が次の王朝になった。 ②誤算だった議会。 なんとジェームズ1世は絶対王政を強制。イギリス議会のルールを全部無視した。

84.キリスト教宗派内訳(高校世界史)

①違いはリーダーと天国への行き方 リーダー。 カトリック=教皇(選挙によって選出、頂点に立つ) カルヴァン=長老(選挙によって選出、頂点とかない。) 天国への行き方 カトリック=いい行いをしろ。(贖宥状に行き着く考え) カルヴァン=生まれた時から決まっている(予定説) ②イギリス国教会は? イギリス国教会のリーダーはイギリス国王。首長法で決定している。 そして予定説を採用した。 ③ピューリタンたち。 イギリスの中には3つのプロテスタントの派閥がある。

83.エリザベス1世

①アン=ブーリンとの子供。 イギリス国境会が成立したため、離婚の許可を教皇に取らなくて良くなったのでキャサリンと離婚。かわいそうなキャサリン。 アン=ブーリンの子供が無事生まれた。エリザベス。女の子。 ヘンリ8世は次第に男の子が欲しくなって新しい女に手を出す。ジェーンシーモア。 ②歴史は繰り返す ジェーンシーモアのお腹が大きくなる。そして今度はアン=ブーリンが邪魔になる。 ヘンリ8世「アンよ。お前は私以外の男と不倫しているのは知っている。姦通罪で斬首刑に処す。」

35.わかりやすい封建制度

①国家の存在理由は? 国家の存在理由は一つ。  生命を守ること。  これを放棄している国はもはや国ではない。軍がない国など存在しないように。 ②自分の身はどうやって守る? 強敵が現れた時、嫌な上司が登場した時、いじめられた時、何もしないと死ぬ。社会的に死ぬ。精神的に死ぬ。物理的に死ぬ。 ローマ人の場合。暮らしていくために必要な土地を他人に奪われないようにもっと強い人間に保護してもらった。 土地を寄進するけど、いままで通り使っていい。 これが恩貸地制。 侵入してき

32.ヨーロッパの源流。

①ヴェルダン条約-843- カール大帝の一人息子の死後、フランク人の慣習で息子たちに土地が分割された。 長男ロタールには中央を。 次男ルートヴィヒ2世には東一帯を。 三男シャルル2世には西一帯を。 ②メルセン条約-870-しかし、問題があった。ロタールの王国ではアルプスが存在しており、とても険しく移動が大変だったため、ロタールが死ぬと左右のフランク王国が領地を攻めて獲得した。 ③外国の圧迫 北からヴァイキングが村々を荒らし、東からアジア系のアヴァール人が圧迫、西から

31.教皇とカール大帝。

①イスラム勢力を止めたフランク王国トゥール・ポワティエ間の戦いでイスラム勢力を叩くと喜ぶのはキリスト教。ローマにいた教皇はフランク王国の使者を招いた。 使者「フランク王は今後とも、教皇様を守っていくと申しております。    ところで・・・。」 使者はこう続けた。 つまり、ローマ教皇の許しをえて、フランク王国の衰退したメロヴィング家を追放し、カールマルテルのカロリング家がフランク王家になろうとしているのだ。そして・・・。 ②フランク王国カロリング家 ローマ教皇「フラン

29.東ローマ帝国の逆襲

①ナナナナ〜、ナナナナ〜、ゲルマン人野蛮人 タイトル考えていたらダースベーダーのシュコーが聞こえてきそうになってしまった。  さて、ゲルマン人の大移動でヨーロッパにあった西ローマ帝国はゲルマン人の傭兵隊長オドアケルによって滅ぼされた。 しかし! ゲルマンの支配に気に食わないのは現地の住民たちだ。現地住民はローマ人なのだ。そして宗教はキリスト教アタナシウス派。 ゲルマン人はアリウス派。 少数派のゲルマンが多数派のローマ人を支配するのは苦労するので統治がうまくいかない。

18.ポエニ戦争の爪あと

①属州の重税 消費税は10%になるなんてあまいこといってる場合じゃない。属州の税金は資産の50%をもっていかれるやばい税率だった。 なんでこうなったのか。 ポエニ戦争で属州を獲得することになったローマ。各地に徴税官を派遣し、そこから税を徴収する方式にした。 徴税官は総督と呼ばれ、任務についた。しかし、広すぎる土地で数人で徴税などできないのでお金に強い商人らを集めて徴税請負人を募集した。 給与は出ないが、税金に上乗せして手数料を取っていい。この税率は商人の自由だ。加え

17.ポエニ戦争

①広がるローマ領土 ローマの人々はローマ以外にも多くの土地を持つこととなる。土地の中にはローマの市民が建てた街や異民族の土地を支配した街とバリエーション豊かだ。ここでどの街にローマ市民権を与えるかで違いとつけた。 植民市 = ローマ市民権あり! 自治市 = 参政権以外のローマ市民権(結婚したり、裁判を受けることができたり) 同盟市 = ローマ市民権なし! 我々のイメージする「領土を拡大しして支配した地域=植民地」は上記のどれにも当てはまらない。 ローマの植民地は属

16.ローマ民主政

①ローマ建国 今回はローマの政治体制をやる。 周囲の状況。アテネを中心とするギリシャ人とフェニキア人が商圏を争って地中海沿岸に植民地を多く作っていたこの時代。 ローマはイタリア半島全てをおさめていたわけではなく、一部のみだった。ローマに住んでいたのは2つの民族。エトルリア人とラテン人。 勢力が強かったのはエトルリア人。建築に造詣が深く、やがて権力をもち、エトルリア人の王が出現した。ラテン人は不満を溜め込んだ。 ラテン人は反乱を起こし、エトルリア人の王を追放することに

14.衆愚政治は呆れる。

①アテネは堕ちた。 参政権をえた無産市民たち。 役職につけるようになった無産市民たち。しかも将軍職以外は抽選にした。アテネで能力関係なく、権利が合えば誰でも役職が回ってくる。 しかし、将軍職だけはアテネを守るので抽選で素人になられたら困る。だから選挙にした。 公職選挙法などないので、お金を持っている奴が、人々に金をばらまいて懐柔していく。お金のない奴は、理想ばかり喋っていて誰も見向きもしない。 将軍職に毎回当選している人物がいた。それはペリクレスだ。ペリクレスがいれ

12.アテネの民主政

①民主主義ができるまで。アテネの続き。アテネができた時は貴族、平民、奴隷に分けられていた。しかし、問題が発生したときに裁判のようなものは貴族が行なっていた。 だから法は貴族に独占され、平民には知るすべはなかった。 慣習法 = 文にはなってないけど共通認識がある。 成文法 = 文章になっているから認識が正確にできる。 慣習の具体例は「アメリカ大統領は3選禁止」が慣習。ちなみにこの慣習はルーズベルト大統領が破って4選した。戦争始まるから。 貴族は分かってるけど、平民は分

11.スパルタとアテネ

①スパルタ アテネと比較して内陸に存在しているドーリア人の都市国家、スパルタ。 エジプトも集落から文明ができますし、中国でも邑という城から始まっているから、まあギリシャでも都市国家ポリスができる。 スパルタを建てたとされるスパルタ王リュクルゴスが政治制度の基礎を気づいたのでリュクルゴスの制という。 スパルタ市民はめちゃめちゃ強い。映画「300」でも分かるように強靭な肉体を日々鍛え上げて、反乱や防衛に余念がありません。 少ない市民が多くの人々を支配しないといけないから

10.ギリシャの始まり、エーゲ文明。

①エーゲ文明=クレタ、ミケーネ、トロイヤ 3つの地域で起こった文明について書きます。地域ごとにクレタ、ミケーネ、トロイアの3つ。エーゲ文明の中に3つの文明が時代ごとに混在している。 ②クレタ文明 ギリシア神話ではフェニキアの王女ヘレネとゼウスとの子供、ミノスがいた。ミノスは妻と仲良くなかった。だから妻は心の隙間を埋めるためにたくましい牛と関係を持った。 ミノスの妃はやがて子供を産んだ。もちろん不倫相手の牛の子供だ。 子供は上半身は牛、下半身は人間の異形の姿だった。名