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スライドで授業する世界史

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2019年11月の記事一覧

45.グダグダだった十字軍が200年くらい長続きした理由

①答えはこちら。 食べ物が増えて、人口が激増したから。 そんなこと? はい。そんなことです。 人間が必要は物は安全と食料と子孫だけですから。 教皇から毎回くる十字軍遠征の要請に答えないと破門される。これを恐れた領主達が農民を連れて派遣するわけです。度重なる十字軍遠征に人口が激減して行くかと思いきや・・・。 減らない!減らない! ②理由はこちら。三圃制。 農地を3つに分けて、順番に作るものを変えて回していくタイプの作法を発明したのです。 ちなみに今までは二圃制。

44.第七回十字軍

①リベンジするルイ9世 莫大な身代金を払って釈放されたルイ9世。 飽きずにもう一度チャレンジ。 ②エジプトへ向かう途中・・・。 第五回十字軍の時、神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世の生まれ故郷だったシチリア。 フリードリヒ2世の家系が断絶したあと、シチリアを治めていたのはルイ9世の弟でアンジュー伯。 アンジュー伯はシチリアの民を迫害。 アンジュー伯「異教徒め。汚らわしい!」 シチリアの住民はイスラム教徒が多く、アンジュー伯は毛嫌いしていた。 アンジュー伯「ここを兄者

43.第六回十字軍

①フランス王の十字軍 今度、教皇から指名されたのはフランス王のルイ9世。 敵の本拠地であるエジプト目指して勢いよく切り込んでいった。 しかし、イスラムのサラディン2世に敗北、莫大な身代金を払って釈放された。 ルイ9世はこれで諦めればよかったのだが・・・。

42.第五回十字軍

①フリードリヒ2世はイスラムに甘い? 意味が分からなくてめちゃくちゃだった4回目のあと、教皇はもう一度聖地奪還を図って皇帝に命令します。 教皇「神聖ローマ皇帝、十字軍を編成し、聖地を奪還せよ。」 時の神聖ローマ皇帝はフリードリヒ2世。 皇帝は思っていた。 皇帝「十字軍いきたくねえ!」 ②イスラムに甘い理由 フリードリヒ2世の出身はシチリア島。 この島は、フェニキアとか、ゲルマンとか、ノルマンとか、アラブとか多くの民族が出入りした島で、とてもグローバル。 ノルマン

41.第四回十字軍

①大失敗した教皇の次の手は? イギリスのリチャード1世だけでは、イスラムに勝てるはずもなく。 激怒したのは十字軍を派遣した教皇インノケンティウス3世。 「教皇は太陽、皇帝は月」とか言っちゃう人。 日本でも藤原道長が自分の権力が絶好調で同じようなこと言ってた。 教皇は思った。 と言うことで第四回十字軍はまたフランス諸侯に頼んだ。 ②行き方を決めかねる十字軍。 陸で行くには、敵の本拠地であるエジプトは遠い。聖地の向こうだし。 だから船でいく。しかしフランスには船が

41.第三回十字軍

①第三回十字軍 = 失敗 イスラム世界では、ファーティマ朝の宰相サラディンがイスラム世界を統一してアイユーヴ朝をおこした。 サラディンは破竹の勢いで聖地奪還をはかり、十字軍国家のほとんどを占領した。 聖地にいた十字軍のフランス諸侯たちは思った。 「我々がムスリムを虐殺したように、サラディンも我々を皆殺しにするだろう。これは報いだ。」 すると、サラディンは口を開いてこう言ったのだ。 死を覚悟していたフランス諸侯たちは仰天した。 「???どうせ嘘に決まっている。あいつ

40.第二回十字軍

①第二回十字軍 = 失敗 イスラームの反撃がくる。その場にいたフランス諸侯だけでは対処できずに、エデッサ伯国が占領された。 教皇は十字軍を差し向けた。フランス諸侯だけではなく、ドイツ王も参戦。一般市民男性の8割が戦いに参加した。 教皇「戦いに勝てば天国に導かれよう!これは聖戦である!」 ん?目的は? そう、聖地奪還という当初の目的ではもはやないのだ。 だってイェルサレムはまだキリスト教側が占拠しているから。 エデッサ伯を助けに行くか、アラブ世界をいたずらに攻撃する

39.第一回十字軍

①野蛮過ぎる十字軍 フランス人で構成された第一回十字軍。 聖地奪還を目指してイェルサレムに向かう途中、ビザンツ帝国を通る。 そこでビザンツ国民が見たものは野蛮な兵たちの姿であった。 金の使い方も知らない、教養もない、言葉も通じない。なぜかイェルサレムイェルサレムと叫んでいる。子供に見せられるような大人ではないことは確かだ。さすがゲルマン人。ローマ人とは教養が違う。 ああいう野蛮な人々は放っておくに限る。 聖地を目指す十字軍。自分たちを正義の軍と信じて行進は続く。