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(元)校長先生の留学日記 Feb.23

カナダ4日目。朝5時半起床、6時からオンラインレッスンだ!

6時から9時まで英文法、10時から語彙、11時から12時まで英作文のレクチャー。Zoomをつなぐなり、なんと!宿題の答え合わせで次々に当てられている。宿題があったなんて知らないよ!。。。。しかし、「できるよね?」的に名前を呼ばれてしまい、「やるしかないよね」的に事は進んでいく。非常にスリリングでエキサイティングな3時間だった。内容は、過去完了形を中心に、過去形や現在完了形、過去進行形を織り交ぜた内容と関係代名詞の使い方。テキストの問題を次々と当てられて答えなければならない。しばらくすると自分がどの辺で当たるか見当がついてくる。そこを先読みしてやっていたのに、二問順番がフェイントでずれたときは「マジか!」と独白。もちろんエキサイティングなレクチャーの後にはたくさん宿題が出された。明日は英作文のスピーチも課された。フフフ、、、やるなぁ先生。

語彙の先生は開始と同時に素早いスピードで何やらしゃべっていたが、何ページのどこをどうするのか???? Zoomでほかの人たちを見たら何かやっている。先生に質問した「すみません、指示が今一つわからかったので、今私は何をすべきかを教えてください」と。先生は優しく答えてくれた。

若い人たちはなかなか立派だ。英語も上手で驚く。これは文科省の政策?学校の先生の愛?本人と家庭の努力?どれなんだろう。今はネットで勉強できる環境が整っている。私は対面派だったがオンラインレッスンは案外楽しいことを発見した。なぜなら、周りの人との空気を読まなくていいから自分が疲弊しなくて済む。人間関係に難しさを感じる人は、この教育方法が救いになるのではないかと思う。学校に行かなくても自分で勉強できるのだから、そういう法整備がなされることを期待している。学校に行けないことで苦しむ子どもを一人でも早く救いたい。

カナダと聞くと「すっごく寒いんでしょ?」と言われる。いえいえ、バンクーバーは東北よりは寒くないですよ。風もひどく吹かないし雪もありません。家の周りでリスに会えるし、近場のキャンプでもコヨーテの鳴き声を聞けるらしいです。

高校の校長や大学教員、塾を経営しているとき、もっとも危惧したのが、子どもの実体験の少なさだった。大人たち、とくに子供を持つ親御さんには、自然やリアルなもの、伝統工芸、日本の文化、なんでもいいので、実際に手を使って体を動かすことの大切さにもっと気づいて欲しい。子どもは「生もの」だから、「今」という時間軸しか無いのです。最良の時に最善なものを与えてほしい。これが子育ての極意その1だと思っています。

私は若い時に留学は叶わなかったけれど、ひょっとしたら、子育ても終え社会経験も積んだ今が最良のタイミングだったのかもしれない。

全ては必要があって起きる、起きることすべてに意味がある。しんどい時こそ、そんな風に自分の脳をコントロールしてきた。

歳を重ねると、プライドという名に隠した意固地さを鎧にして、自分を守るために他者を否定する人がいると聞きますが、私はいつまでも自分は未熟でまだまだ足りないと思うことにしているし、自分は確かにそうだと思っているので、スポンジのように若い人たちからたくさんのことを学ばせてもらっています。世代で対立するのではなく、お互いの得意分野を生かして助け合う社会になればいいのにって。そんなに難しいことじゃないのになって、思います。年寄りのプライドなんてクソくらえって。言葉が品格ないですね。


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