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(元)校長先生の留学日記 Feb.26

今日は金曜日なので、テストの日。「今回は進級試験ではなく、実力テストだからリラックスして受けるように」との先生のことばと共に1時間のオンライン試験を受けました。75%以上が合格点だそうで、私は見直しを丁寧にして直したところが間違ってしまってて。。よくありますよね。一応84%という数字をもらったので、ちょっと安心しました。

一緒に一週間学んだ仲間は、話の中で分かった範囲だと、チリ・メキシコ・ペルー・ブラジルからオンラインで参加している人たちと、同じようにカナダに来ているもう一人の日本人女性でした。ペルーの子は今日がラストディということで短い間だったけれど、どこか仲間意識ができてきてたのでちょっと寂しい。またいつか会えるといいな。

チリの女性は時差で朝4時半に起きて5時から受講。私より1時間早いんだなと。それぞれの都合に合わせてレッスン参加日があって、出たり入ったり。日本では、入学日が決まっていて教科書を最初から一緒に始めないとダメみたいな感覚があるけれど、私が火曜に参加した時は、ページは136だとか47ページ開けてとか言われて。でもそれで何か問題あるのか?というと、特に問題無いようにテキストができている。考えてみれば、テキストに工夫がされていれば、いつからでも入学したって支障はないんだと実感。日本の既存ルールって工夫次第でいくらでも変更できそうだと思う。

娘はバンクーバーのUBC大学で学んでいますが、こちらでは入学日もその人の良いタイミングで始められることに最初は驚きました。当然、入学式なんてないです。世界中見ても入学式がある方が珍しいようですね。1年間に3回ある学期の開始日にエントリーして単位を取っていく。必要単位数を習得したらその時点で修了。1年に2回用意されている卒業セレモニーの都合よい方に出ることができる。もちろん出なくてもいい。

大学の制度は日本のものとは全く異なっていました。日本は1年の学費がいくらと決まっていますが、カナダでは、1単位がいくらと決まっていて、その学期でエントリーする単位数の金額を納入するようです。早い時点で「これ無理、落とそう」と決めた場合は何割かは返金されるようですが、最終的に点数が足りなくて落とした場合は、返金はありません。テキストも英語で600ページくらいのものも含め数冊、当然のように指定されて、論文を読むことも指示される。かなりハードです。

今私が通っている語学学校でさえ、先生が授業中説明したらいきなり問題用紙をZoomの画面で提示され「さ、1番、○○さん!やってみよう」とフルスロットルで進められ、毎日宿題が出されます。なんだか先生と真剣勝負をしているような緊張感が良い高揚感になっていて、こんな風にガンガンやった方が力がつくなと今回実感。今後の指導現場に生かそうと思っています。


明朝は5時に起きなくていいので、ホッとしています。カナダ入国から1週間。塾の先生も、高校の校長も、大学の先生も、地域おこしの仕事も、どれもいつも毎回新しい体験で何一つわからないという状況から始めてきた人生を歩んでいるけれど、今も毎日が新しいことで。それを喜ぶ脳を持っていることに感謝です。最近読んだ本に書いてありました。「肉体的な力は年齢と共に低下するが、脳はいつまでも新しく神経回路を作る」とのこと。そうするためには「新しい体験」をどんどんやって刺激を与えることだそうです。脳は「退屈」を一番嫌うようです。

年齢を重ねるごとに、ミルフィーユのように積み重なる知識と経験が何より私たちの武器であり財産ですよね。その上にさらに新しい体験をすることで樹状突起を広げていく、その脳細胞の広がりの音が聞こえるようでわくわくします。

明日はおやすみ、何しようかな。。宿題しようと思います。


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