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(元)校長先生の留学日記 Feb.24

留学5日目。今朝も6時から12時までオンラインレッスン。

英語を英語で嵐のように教えられるのは、かなりスリリングで集中できて充実感を得る。学校現場や塾も経営し、日本語教師の資格を取得して留学生に日本語を教えていた自分の経験を思い起こしても、最近の日本の教育現場では見られなくなった雰囲気だなあと感じている。

「競争は良くない」「みんなで一緒に」という『空気』が常に充満しているのが今の日本なのかなと。競争を礼讃しているわけではないが、元々あった同調圧力がさらに強くなってきている気がする。一人ひとり異なることを認め合う社会は競争を否定することに直結するわけではないのに、変に皆を一列で同質化しようと、逆に異なることを許さない空気さえ感じる。    特に、最近のSNSやマスコミの、人の発言に対する批判のあり様が私には異常に見えてしまう。

子どもの頃「他人の悪口を言ってはいけません」と親に教えられ、「他人のふりみて我が振りなおせ」と教えられたことをみんな忘れてしまったのだろうか。人はミスを犯してしまうことだってある。木を見て森を見ずというが、問題の根本を議論することより、発言の言葉尻をとらえて責め立てる風潮が増えてるような気がして、こんな社会に嫌気を指して海外に出ていく若者が増えることを懸念している。地方から若者が出ていくことを心配するより、私は若者に日本が見限られないかを大学教員で地方創生の仕事をしていたころから危惧している。日本社会持っていたように記憶している「寛容性」は今の社会では人気がないのだろうか。

カナダで共にレッスンを受ける若者はメキシコ、ブラジル・中東から来た人たちがいるようだ。今日は、旅にまつわる個人のエピソードを自分の言葉で英語でスピーチする場面があった。ブラジルの子は、休暇で自然の多いコテッジホテルに滞在した時、目を離したすきにバンガローの部屋にダチョウが入って何か食べていたことを話してくれた。助けを求めてホテルの受付に行ったら「それが日常です」と回答されたとのこと。

私は大学時代に初の海外旅行として女友達と二人で行先も決めずヨーロッパ8か国を回った時のことを話した。ローマの治安に自信がなかったので、所属大学の先生が引率するツアーグループがローマを訪れる日に合わせて私たちも合流させてもらうことにした。すると、なぜか、バチカンのサンピエトロ寺院で行われる教皇様謁見のプログラムに参加するよう声をかけられ、寺院に入って並んでいたらなぜか一番前の列に案内されて、教皇様から話しかけてられ握手もされたという話をした。ちなみに私はクリスチャンではないとも付け加えて。「神の手によるお導きだ!」とカナディアンの先生はたいそう感動していた。

AM6時~12時までのレッスンを終えて、宿題と復習をすると夜になっている。カナダ5日目はこうして夜も更けていく。

明日は、実際にどんな風に英語を習っているかを少し詳しくお伝えしますね。早寝早起きのカナダ留学は始まったばかり。。

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