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ピザまんが豚まんで出てきた夜の話

どんな話よ〜と思った方もいるかもしれませんが、今日も変わらず好きな人と過ごした夜の話です。

先日、好きな人と待ち合わせをして
彼は仕事を、わたしは教習の授業を受けて
時間を過ごした。

と、簡単に書いたけれど
ここに辿り着くまでに一悶着あって。

午前中に、「会いたい」と言ってから
なんだかんだちゃんと返事がもらえず
わたしは8時間くらい外で時間をつぶした。

会いたいと思ったのは、わたしの勝手だから
何も言えないのだけど、、
彼の特性をわかってはいるものの、凹まずにはいられない。

彼と会っても、少し不機嫌な態度をしてしまって、気まずい2〜3時間が過ぎた。

カフェが閉店の時間になり、
''ああ、今日は気まずいまま終わってしまうな。''
とまた凹みかけた時
''このあとどうする?''と彼が聞いてくれた。

嬉しくて、
''お散歩したい!''と言うと、近くに公園があると、連れていってくれることになった。

彼はフットワークが重過ぎて、遠出ができないので、会う時は大体わたしが彼の家の近くに行くのだけど、その代わり土地勘のある彼がお店や場所を決めてくれるから、お互いに助かっている。

お腹が空いていたので、コンビニでご飯を買って公園に行くことにした。

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わたしはこの季節になるとピザまんが食べたくなる。
と言っても、ピザまんの美味しさに気づいたのは去年の今頃で、24年間味を知らなかった。
あんなに美味しいのね、ピザまん。

彼が自分の菓子パンと、わたしのピザまんをレジで購入してくれた。


豚まんが出てきた。

店員さんが、豚まんを紙袋に入れているのを見て
''豚まんになっちゃってる…!''
と囁きあい、レシートを見ると
しっかり豚まんになっていた。

店員さんから豚まんを手渡されたあと、
''どうする?ピザまん食べたいよね?''と話し合っている姿に
店員さんも、''あれ…''となりかけた時、彼が
''すみません、やっぱりもう一つ頼んでもいいですか?ピザまんください''と頼んでくれた。

無事にピザまんをゲットして外に出て、
''俺の滑舌が悪かったな!''
''あの店員さん感じ良かったし、いいよね!''と笑いながら公園に向かった。

我慢できなくて、歩きながらピザまんと豚まんを半分こした。
間違えて買うことになってしまった豚まんが、思っていた5倍美味しくて、大当たりだった。
わたしが豚まんを半分以上食べた。
むしろ、彼はピザまんが気に入ったみたいで、お互いにハッピーだったのでよし◎


そしてたどり着いた公園は、街灯がひとつもなく、とんでもなく暗くて怖かった。
彼も思っていた雰囲気と違ったらしく、2人で怯えながら夜の公園を散歩した。

怖かったけれど、非日常を味わっているようなわくわく感。

いつもも少し違った場所で過ごす夜、これはこれでとても愛くるしい。

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なにか不測の事態が起こった時に、誰も傷つけることなく、うまく対処して、2人でちゃんと笑い合える。
こういう関係を築くことができる人は、心から大切にしたいと思う。

もちろん、恋愛関係であっても、友達であっても。

この先何があっても
この人とならうまくやっていけるのではないかと思う。

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彼とは、これから先色々なことにぶつかると思うけれど、わたしはきっと、彼と笑い合える道を選ぶ。

彼は''今のままで困っていないから、無理に合わせずに、自由に生きて!''と言ってくれる。
だけど、人間関係なので努力せずに関係を続けることは難しいと思っている。

苦ではない努力をいかに続けられるかが大切な気がする。

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秋めく10月。
彼と初めて過ごす冬が、もうすぐそこまで来ている。
手放さないように、できる限り穏やかな愛を注ぎたい。

小学生みたいなくだらない話も
将来の真面目な話も
彼とならなんだって話せる。

そんな2人でいよう。ひとつひとつの季節を重ねていよう。

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