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ヘアドネーションしてきました

多毛長髪族の責務(!?)として、ヘアドネーションしてきました。

きっかけ
あったようななかったような。小さなこどもを相手にする仕事を長年していました。小さなこどもは対人未分化で、髪型や服装や会う場所が変わると同じ人と認識するのが難しい子もいるので、「見た目を変えない」ようにしており、髪は肩甲骨あたりまでのロングでした。それが、10年ほど前、美容室で要望がうまく伝わらず、耳の下あたりのショートになったことがありました。その時、切った髪を見た美容師さんが、
「この長さあればドネーションでき”た”ね」
と過去形で言ったことが妙に心に残っていました。

それから数年、髪も元の長さくらいに伸びた頃。友人と話していると、彼女が
「髪切りたいけど切れない」
とよくわからないことを言いだしました。軽く
「きればいいじゃん」
と返したところ、彼女の返答がふと記憶をよみがえらせました。
「あと10cm伸ばしたら切る。ヘアドネーションしようと思って伸ばしてる」

友人は縮毛矯正をしていたし、髪色もきれいなブラウンでした。寄付するにあたりパーマやカラーはご法度だと思いこんでいたし、もっともっと長くないとだめだと思っていたけれど、友人に聞いてみると、最低31cmから受け入れてくれるところもあるし、パーマ・カラー施術していても受け入れてくれるところもあるとのこと。興味を持って自分でも少し調べてみると、寄付を募っている団体をいくつか見つけられました。パーマヘア禁止、ナチュラルのみのところもあるけれど、そうでないところもあることを知りました。
これならガチくせ毛・縮毛矯正常連の私でもできる!自分も伸ばして、寄付しよう!と思いつきました。


伸ばした期間
4年です。ちょこちょこと毛先をそろえたりなんとなく短めにそろえたりしていたので、何もしなければ3年もあれば行けたかもしれません。最終的には、ベルトにはさまるくらいの長さになりました。
寄付した長さは35cmです。

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この写真からもう少し伸ばしました


どこでカットする?
髪も伸びた。あとはカットして送るだけ。なのですが、問題。私の髪は頑固なくせ毛で、短くしてしまうと髪の一本一本が好き勝手に自己主張し、とんでもないことになります。寝ぐせとかそういう次元ではなく、ほとんどメデューサです。伸ばしていたのにはくせを重さで抑える意味もありました。
転職していたから髪型が変わることは問題ないものの、短くしてしまうと手間が大きく増えます。朝はなるべく寝ていたいので、手間が増えるのは嫌です。
まず1つ目、発想の転換。なるべく髪が目立たないように、ピアス穴を追加することに。さっそく皮膚科を予約してピアス穴を追加しました。
ついでに!?欲しかったブランドのピアスも買ってしまいました。

さて、カットをどこにお願いしよう。ヘアドネーションのサイトからも調べられますが、頑固なくせ毛に対応していただけるか、その後の仕上がりに不安がありました。そこで一度でも行ったことがあってカットをおねがいしたことがある美容師さん、、、というわけで、普段ライブ前など気合をいれるときに訪れるサロンにお願いすることにしました。

hair salon KUSUKI 【クスキ】
https://hairsalonkusuki.amebaownd.com/
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000310623/

ここのヘッドスパが大好きなんです。しっかり時間をかけて施術してくださる上に、ものすごくいい香りが持続して癒し効果が半端ない!そろえるだけのカットでも、カットがめちゃめちゃ速いのに、その後半年たっても乱れない。岐阜に引っ越してからいくつか行ったサロンの中では一番信頼しています。事前に相談に行き、ドネーション用のカットをしてもらいたいことを伝えると、快く引き受けてくださいました。


断髪当日
仕事は午後休をとり、気合をいれて名古屋まで。
寄付にあたり、髪を結わえてから切っていただくのですが、こんな毛束にはさみをいれることはおそらくないでしょうし、通常では御法度でしょうに、怖いといいながらもはさみをすすめてくださる美容師さん。はさみが痛まないかしらんとはらはらするわたくし。

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カットもその後のスタイリングも、ついでにヘッドスパも特に問題なく滞りなく完了。
髪はビニール袋にいれて、レターパックにいれて、帰り道のポストに投入して終わり。
処理が一段増えるのでビニール袋など使わず、封筒に直接がいいとサイトにあったのですが、レターパックなので隙間から髪が出たりしたら郵便局の人がびっくりするなと思ったので袋を使ってしまいました。

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髪の送り先はこちらにしました。
JHD&C
https://www.jhdac.org/

先にドネーションした友人がこちらに送ったとのことだったので、同じにしました。
こちらの連絡先をお伝えすると、受領証をご送付くださるとのことでしたが、特に必要ないので申し込みませんでした。
今から思えばnoteのネタのために申し込んでおけばよかったと思います。

気を付けたこと
傷んだ髪は使えないとのことで、枝毛が出ないように気を付けていました。
それ以外は、カラーもしていたし、ストレートパーマも定期的にかけていました。
要するに、既定の長さに伸ばす以外には特別なことはしていませんでした。寄付考えてなくても手入れはしますからね。

ほっておけば髪は自然に伸びるものだし、カットしても特に使い道はなく産業廃棄物になるだけなので、ある程度まとまった長さにするだけで誰かの役にたてるなら、これは楽なボランティアではないかと思いました。


ざっと検索して出て来たヘアドネーション事務局

JHD&C
https://www.jhdac.org/

NPO法人HERO ヘアドネーションプロジェクト
https://hairdonation.hero.or.jp/hair/

つな髪公式ホームページ ~ウィッグの贈り物で広がる輪~
https://www.organic-cotton-wig-assoc.jp/

受け入れ先により、くせ毛NG、パーマNG、カラーNG、15cmから、31cmから、などいろいろあるようです。また伸ばして寄付するか、というと今は考えていませんが(できるにしても3年以上後になるし)とりあえず現状は満足感でいっぱいです。
簡単にお勧めはできませんが、考えている方の参考になれば幸いです。

その後
心配していたくせ毛。これはもう、美容師さんの腕前のおかげなのですが、おさまってます。びっくりするくらい従順です。まだメデューサになっていません。
周囲からも意外と好評で(まあ、髪切って似合わないとわざわざ言ってくる人はいないと思いますが・・・)しばらくショートにしておくってのもありかなと思いつつあります。


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