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香りとともに堪能!ルドゥーテ「美花選」

薔薇、好きです。

ルドゥーテにはじめてであったのは、3年前。所用で横浜に出向いたとき、空き時間になんとなくのぞいたそごうの展示がルドゥーテでした。その精緻さ、緻密さ。花・葉・茎、すべてを描き分ける画力も当然のことながら、その違いを愛している画家の目。一瞬で魅了されました。

ミュージアムショップで画集を買うかさんざん悩んだのですが、まだ旅程を残していたこともあり、断念して帰宅。でもずっと心残りでした。

ゴールデンウィークにいちにちだけ自分ひとりで使えそうな日程ができたのでふと思たって検索してみたら、磐田市香りの博物館でルドゥーテの展示があるのを発見。さっそく見に行くことにしました。

展示情報

磐田市香りの博物館
http://www.iwata-kaori.jp/
ルドゥーテ「美花選」とバラの香り展
4月6日(土)~6月23日(日)
薔薇の画家と言われたルドゥーテの代表作のうち、美花選から原画の展示。羊皮紙に描かれた作品、直筆画もあり。

見てきた!

浜松駅から二駅、豊田市町駅を降りて徒歩10分かからず「磐田市香りの博物館」へ。明らかに他と違う青い建物がよく目立っていて迷うことなく到着しました。

入場券を買おうとすると・・・300円?本当に?まちがってない?確認したところ企画展も300円で見られるとのこと。

先着順でいただけるという、バラの香り付入場券もいただけました。

2Fの展示室へ上がると、あちこちに小さなブースがあり、扉の上に「古代エジプトの部屋」などのタイトルついています。どうやら、中に入るとそれぞれをイメージした香りを体感できるようです。

ルドゥーテの展示へ。展示室がコンパクトなので密度高く、たっぷりと作品を楽しめました。ところどころ、香りの博物館らしく、香料付きの造花が展示してあり、合成されたものではありますが花の香りを楽しむこともできます。

横浜で観覧したのは「バラ図譜」でしたが今回は「美花選」ということで、薔薇以外の花や果物の作品も展示されています。非常に細密で美しく、一見色鉛筆画のように見えますが実は銅版画で、多色刷りをしたあと追加彩色されているそうで、本当に美しい。特に私が気に入ったのは白い花です。白い花も、それぞれ黄みがかっていたり、青みがかっていたり、赤みがさしていたり、そういう違いをまったく意識しないように、かつ、見ればわかるように描かれていて、繊細さに溜息しか出ません。

ジョセフィーヌの御用画家として精密なあるがままの姿を残すことに心を傾けつつも、1枚の画としてのバランスや構図も追及されていて本当に美しく、ただ見ていてきれいと思える作品たち。今回は画集も無事入手して帰宅いたしました。

おまけ

磐田市香りの博物館では体験コーナーがあります。予約していなくてもできるものもあるとのことで、今回は「調香体験」をしてきました。まず入口で性別や身長やその日の気分(オーラソーマっぽかった)を選んだらおすすめの調香レシピが作成されるので、それに沿って混ぜ混ぜして、選んだ瓶に移し替えたら完成。

作業に使った小さいスポイトやプラカップもお持ち帰りできるので、バッグの中がとてもいい香りになりました。

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