見出し画像

ストレスサインに気づいてますか?

ストレスがたまると、イライラしたり、怒りっぽくなったりしますよね。肩こり、頭痛、耳鳴りといった、体の不調が表れることもあります。

ストレスによって表れるストレスサイン。
このストレスサインに気づけると、介護者の体調管理にもつながります。

介護をしている人の不調は、なかなか周囲に気づかれにくいものです。
だからこそ、体からのサインを大切にしてください。


ストレスの原因


  • ゴールが見えない 

  • 相談相手がいない

  • ひとりで抱え込む

私は20年看護師をしていたので、認知症に関する知識もあり、オムツ交換や入浴介助といったケアも慣れています。

それでも、在宅介護に対していつもストレスを感じていました。

経験がない状態で、急に家族の介護をしなければならなくなった方であれば、

  • 知識がない

  • 経験がない

こういった原因で、ストレスを感じてしまう場面も多いのではないでしょうか。

どんなに大好きな家族の介護であったとしても、しんどいですよね。

変わっていく姿を間近で見ているだけで、すでに辛いのに・・・。

在宅という閉鎖的な空間の中で感じるストレスは、相談相手もなく、思うように自分の時間がとれません。

在宅介護はストレスが解消されにくい環境であると身をもって知りました。

「しんどくても仕方がない」なんて思わないでくださいね。

解消されにくい介護ストレスの対処法をお伝えします!


ストレスに気づく


まず、自分が抱えているストレスに気づくことが大切です。

  • 責任感がある

  • 真面目

  • 完璧主義

こういうタイプの方は特に要注意。

ストレスをそのままにしておくと、【介護うつ】になってしまうおそれがあります。

介護うつは本人も周りの人も気がつきにくく、深刻な状態になってしまうケースもあるので、ストレスを放置してはいけません。

次の3つを意識してみて下さい。

  1. ストレスでどのような症状が出るのかを知る(ストレスサイン)

  2. ストレスサインが出ていないか自分自身を観察する

  3. ストレスサインが出ていれば、積極的にストレス解消する

介護をしていると、ついつい自分のことは後回しになりがちですが、あなた自身を守るため、自分を大切にする時間も作ってほしいと思います。

特に頑張っている人は、ストレスに気づきにくいんです。

早めの対応が大切。どうしようもなくなるまで放置しないで下さい。

次に、ストレス解消のためのポイントについてお伝えしますね。


ストレスは解消するより、減らす工夫を


美味しいものを食べる。ゆっくりお風呂に入る。
ストレス解消と聞くと、私が真っ先に思うことです(笑)。

なのですが、介護している方に意識してほしいのは

  • 他人と比べない

  • 頑張りすぎない

ということ。

介護といっても、みんな違いますよね。

寝たきりになってしまって全てに介助が必要なのか、体調はいいけれど目が離せなくて、気が休まるヒマがないのか。

それに、介護に協力的な家族がいるのかどうか。

「みんな頑張ってるんだから、私も頑張らないと」
と考える必要はありません。

介護ってある意味、正解がわからないじゃないですか。

よかれと思ってしたのに機嫌が悪くなってしまったり、入浴を拒否されてしまったり、対応に困ることの連続です。

「こうしなければ!!」

と、目標を高く設定しないこと。

入浴を拒否されたときは、

”お風呂に入らないくらいまあいいか”

くらいで大丈夫です。

ご飯を食べてくれない日が続く、薬を飲んでくれない。しんどそうだけど、どうしていいかわからない。

こういった悩みは、遠慮せず早めにかかりつけの医師に相談して指示をもららいましょう。

とにかく、ひとりで悩まずに抱えこまない。頑張りすぎない。人と比べない。

ストレスをため込んで解消するのではなく、介護によるストレスを減らすように、考え方に意識を向けるようにしてください。


綺麗事ではすまされない在宅介護。介護される人だけでなく介護する人も【その人らしく】過ごせるよう、まずはあなた自身を大切にしてほしいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?